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【開催見解】大井競馬(2021/8/2~6)

大井

2021年08月01日競馬情報

大井競馬は8月2日(月)~6日(金)までの5日間開催。

本格的な夏シーズンを迎え、例年ならサマーイベントで場内がにぎわってるはずだが今年もまた無観客競馬。

 

トゥインクルレース35周年で記念企画などもあり、オンラインイベントについてはこちらをごらんください。

https://www.tokyocitykeiba.com/news/51528/

 

さて、初日のメインは「トゥインクルバースデー賞」

7月31日は大井競馬にとって1986年に日本初のナイター競馬をスタートさせた35回目のトゥインクルバースデー。

 

トゥインクル35周年を祝うB1(二)・B2(一)組の1800m戦。

ウインハピネスは長期休養明けの前走でも1番人気に推されたほどの実力馬だが、スタートで躓いた影響は大きく、じわじわとポジションを上げるも6着の不本意な結果に。ひと叩きした上積みもあり、改めて期待したい。

 

前走は後方からの競馬になったニーマルティアラ。本来は先行馬なだけに厳しい展開になったが、先行できれば持ち味発揮で押し切りたい。

 

ミスターオーネットは間隔を取って乗り込まれ、一戦ごとにレース内容が良化している暑さと共に着実に上向き。

 

切れ脚生かすアエノエンペラー。少頭数がプラスに働きそうなミリミリ。

  

2日目メインは「アフター5スター賞トライアル」。

A2下の1200m戦で、勝ち馬にはアフター5スター賞(9月7日)への優先出走権が与えられるトライアル戦。

 

スピードスター候補が揃っているが、シガーヲスウオトコの充実ぶりに期待したい。5ヶ月の休養を挟んで5月に復帰すると2連勝。緒戦は逃げ切り、前走は好位から差してきたが1分11秒7の重賞でも通用する破格タイム。余力十分な走りで重賞戦線に好発進だ。

 

セイジミニスターは6歳の夏までに19戦10勝。掲示板を外したことがない安定した走りが魅力。休み明けの前走3着後も間隔をあけて乗り込んだ上積みは大きそうだ。A2下ではこれまで2勝している。

 

休養明けを快勝したニシノレオニダス。昨年末にJRA1勝馬クラスから移籍すると②①①①着。どこからでもレースができるのが強味で、南関東の水になじんですっかり本格化。一度叩かれた今回も崩れることはないだろう。

 

4ヶ月ぶりの実戦になる逃げ馬エンジェルパイロ。今回からブリンカー着用で変わり身期待シャインヴィットゥ。

 

2日目は「東京記念トライアル」がメイン。

1、2着馬には第58回東京記念(9月8日)への優先出走権が付与されるオープン特別。

 

距離は東京記念と同じ2400mで実施され、長丁場への適性がカギになるが、スタミナありそうなリンゾウチャネルを本命視。

道営三冠馬で2019年にはNARグランプリ3歳最優秀牡馬に輝いたが、南関東移籍後はあと一歩という歯がゆいレースが続いている。長丁場では昨年の東京記念で3着し、2000mでも2勝して距離はこなせる。粘り強い先行力を見せてほしい。

 

フレッチャビアンカは岩手時代に2500mの北上川大賞典で2着に好走した実績。船橋に移籍してからも2000mを中心に使われて適性は十分ある。

 

サブノクロヒョウは2017年の東京記念優勝馬。大外から好位に取り付く競馬で最後は突き抜ける快勝。その後も中長距離の重賞で経験を積んで2019年にはこの東京記念トライアルを勝っている。近走は精彩を欠くことも多いが距離の適性は明らか。

 

2000m以上で持久力勝負スターライトブルー。直線の長い大井コース向きマルカンセンサー。

 

4日目には「第28回マイルグランプリ」。

歴代の勝ち馬を見ても時代を彩った名馬たちが並ぶ。

かつては春に行われていたが、2011年より秋に移行、そして今年からはサンタアニタトロフィー(今年は11月)と入れ替わるように真夏のマイル重賞へと変遷を遂げた。

勝ち馬には日本テレビ盃(9月29日・船橋)への優先出走権が与えられる。

 

今年も骨っぽいマイラーが揃っているが、実績からもモジアナフレイバー中心。

前走の川崎マイラーズではスタートで躓き、落馬寸前になるアクシデントがあって最後方からの競馬。新コンビとなった真島騎手は慌てず直線勝負に切り替えてじっくり乗ると直線は見事に馬群を捌いて力の違いを見せた。同じ斤量で走れるなら格は一枚上。

 

逃げがベストなワークアンドラブ。南関東での勝ち星を見るとすべて逃げ切り勝ちで、テンのスピードは破格なものがある。気性面の難しさはあるが、マイペースでレースを進めることができれば、直線でもうひと伸びするギアがある。

 

グレンツェントは南関東移籍後、昨年の川崎マイラーズ、スパーキングサマーカップとマイル重賞2勝。テンにいきたがることもなくなり、じっくり折り合いをつけて最後は弾ける脚を発揮する。今年は重賞でも掲示板を外すことない安定感。

 

昨年は戸塚記念を制したティーズダンク。先頭から10馬身以上離れた位置取りからでも追いかけることなく馬のリズムを崩さず末脚勝負。古馬重賞ではまだ結果を出せていないが、どこからでも競馬ができる器用さは大きな武器。

 

 

最終日メインにはB1(一)の「雲の峰賞」が1400m戦で組まれている。

 

主導権を取りたいオールスマート。握ってしまえば距離も保つタイプで粘り強い。

A2の頃にそう差のない競馬をしたフィアットルクスはその後ブリリアントカップ優勝している。このクラスならいつ勝ってもおかしくない。

 

前走はマイル戦で4着だったワシントンテソーロ。休み明けの前々走ではまだ本調子ではなかったにもかかわらず2着して元JRA2勝馬の地力を見せた。1400mに戻るのもプラス材料になりそう。

 

ブラックストームは1200mで好戦してきた3歳馬。2度叩いて変わり身期待ショコラティエール。タイセイサクセサーは適性距離で改めて。

 

(競馬ブック 中川明美)

 

 
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