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【開催見解】園田競馬(2021/9/15~17)

園田・姫路

2021年09月14日競馬情報

 先週木曜日に行われた園田オータムトロフィーはエイシンビッグボスの逃げ切り。場合によっては後続を引き離しての大逃げもあるかな?と予想していたが、結局は前走時同様の引き付けての逃げ。それでもビッシリ追い切っていた分で失速しなかった。ビーザベストには完全に借りを返した形。②着にはトリニティノット。TRクリスタル賞も見せ場は十分にあったが、更にパワーアップを示す好内容だった。馬体、気合も使う毎に良くなっているし、これから先がまだまだ楽しみ。ベストは③着、ニジイロが外から掛かり気味きただけにハミが掛かり過ぎた感。もう少しスムーズに走れていれば結果は違ったかも。またこの日行われたJRA交流戦では初めてJRA馬に騎乗した佐々木Jがまんまの逃げ切り。前半のレースでは兵庫県新人騎手最多勝記録も更新したし、見事すぎる騎乗だった。これで来週のヤングジョッキーズTR園田が一層楽しみになってきた。

 サテ今週の園田競馬は15~17日までの3日間開催。まず15日のメインはA2級の1700㍍戦。主役はブルベアガロン。前走で連勝は5でストップしたものの+14㌔でも同型軽斤量馬を抑え込んで逃げたことはある意味立派。展開が向いた3番手馬に差されはしたが、負けても強しの好内容だった。おそらく今度は絞れているだろうし、即V奪回へ。焦点は次位争い、内に潜り込めそうなバンローズキングスを筆頭に挙げる。前2走が⑥着、やや伸びを欠いたとはいえ紛れもなく実績は一番。ここらでウロウロする馬ではない。次いでムキズ、ベストは逃げでも2~3番手で脚をタメるレースも可能。前走が完勝だし、休み前には現級、1700㍍でも勝っている。そこまでの力差はないか。チャービル、イスズイーグルも展開さえ向いてくるようなら。

 16日はB2級の1700㍍戦がメイン。人気を分けるのはソロムコ、テンマダイウェーヴか。前者は前走が結構競り込まれた。それでも直線半ばまでは辛抱しての⑥着だからあのペース、4カ月ぶりだったことを考えればよく粘った方、2走目なら息保ちは変わってくるに違いない。後者は重賞3勝馬、現級でも能力上位は明らかだし、1700㍍ペースの方が気分よく走れる。前走の圧勝ぶりからも当然2連勝狙える。少し離れた3番手にグリーナリー。じりっぽい面を残すだけになかなか勝ち切れないが、まず大きく崩れることはない。ミフリマは3連続②着。あとひと粘りが不足も今回は背4㌔減となる佐々木J起用、いい方に向くに違いない。

 17日はB1級の1700㍍戦がメイン。連続②着ナナカマドカの単不動と見る。2走前は久々が影響、前走は相手が悪かっただけ。完全にレース勘は戻ってきただけに今度こそは力通りだろう。相手なりの走りで大崩れがないのはカリテスグレースにコスモヴァーズ。ただ、9歳に7歳。年齢的に大きな上積みは見込めないだけに逆転まではどうか、②③着争いまでが一杯かも。デザートカレーの近走は④着ばかりも勝負どころでの追走さえスムーズならもう一歩前進は見込める。一発警戒は内枠に入ったときのクイントゥープル。逃げマイペースに嵌ったときのダイヤモンドツリー。

(競馬ブック 北防 敦)

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