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【開催見解】名古屋競馬(2021/10/20~25)

名古屋

2021年10月19日競馬情報

第16回名古屋競馬は10月20日(水)から22日(金)、そして翌週25日(月)の4日間、「ゴールド争覇シリーズ」が行われます。ではメイン競走を紹介していきましょう。

 

10月20日・1日目のメインはA-4組の「春日井特別」(1400m)です。ちなみに春日井市は名古屋市に隣接するベッドタウン。サボテンが有名です。さて、人気の中心はケンシ。とにかく堅実で確実性のある末脚が魅力。距離にも柔軟に対応でき、臨機応変に立ち回ってくれそうです。タイガーロックはそのケンシにB-1特別で勝っていますが、番手で運べた前走が案外な結果。前走は落馬寸前の不利があったプリンスオブジオン、実力馬オンワードマリーも有力でしょう。

 

10月21日・2日目は、シリーズのメインでもある古馬重賞「第39回ゴールド争覇」(1400m・全国地方交流)。実績は川崎のドンフォルティスでしょうか。中央時にはJpn3の北海道2歳優駿を勝ち、Jpn1の全日本2歳優駿で2着など、大きな期待を寄せられた馬。ただ、古馬になってからはサッパリで今回が川崎に転じて4走目。ここ2走は5着にまとめており、復権を狙います。高知のダノングッドは9歳とは思えない活躍を見せていて、彼の地の無敵馬スペルマロンとも好勝負を演じています。前走・園田チャレンジカップも2着と不気味な存在となりそう。浦和のトーセンレビューは今春の東海桜花賞優勝時と同じ岡部騎手とのコンビで春秋制覇成るかに注目。同馬はかつて笠松に在籍していたこともあり、地元記者としては親しみも。他に大井のダンサクドゥーロ、兵庫のコクシネルが遠征してくる予定です。地元勢の注目は何と言ってもカツゲキキトキトでしょう。闘将・丹羽騎手とコンビを組んでから3走連続2着、ベイスプリントでもナムラマホーホと壮絶な叩き合いを演じました。眠っていた闘志は完全に戻った様子。ここを勝てば自身の持つ重賞最多勝の日本記録を更新することになります。春の東海桜花賞でトーセンレビューの2着になったメイソンジュニア、昇り馬ブルーヘスターといった馬たちが地元勢の陣容です。

 

10月22日・3日目は、A-3組の「鰯特別」(1600m)。イワシって…と思いたくなるような何とも言えないレース名というのはさておいて、ここは前走、他馬と接触してチグハグな競馬になってしまったトーセンタイミング。その影響で軽い外傷明けですが、仕上がりに問題はなさそうです。移籍初戦でメドを立てたサウンドテーブル、脚質に幅が出たクロワ、ハナを切ればしぶといコマジオウなどが主力を形成しそうです。

 

10月25日・4日目は、A-2組の「サフラン特別」(1800m)です。ここは一次戦をパスして適距離を待っていたエグジットラックが中心。出遅れ癖はありますが、最近はだいぶマシに。陣営の話ではJBCに申し込む予定もあるとか。重賞路線や交流戦を戦ってきたメイショウアワジ、夏場の出来を維持しているメモリーバリケード、馬体が絞れて本来のキレが出たグットクルサマー、馬っぷりの良さが目立つタイキワンダラス等、頭数は少なくなる予定ですが、実力伯仲の一戦になりそうです。

 

(競馬東海 蟹江博之)

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