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【開催見解】大井競馬(2021/10/31~11/5)

大井

2021年10月30日競馬情報

 今回の大井競馬トゥインクルレースは10月31日(日)から11月5日(金)まで6日間。3日目の11月2日(火)に第42回サンタアニタトロフィーが行われます。なお11月3日(水)は競馬の祭典、JBCクラシック、スプリント、レディスクラシックが金沢競馬場、JBC2歳優駿が門別競馬場で行われます。

 

初日のメインレースは紅葉賞が、A2二組、B1一組、距離2000メートルで行われます。ここは地元、遠征馬ともに力差はなく混戦ですが、距離を考えると船橋のニッポンテイオーに食指が動きます。事実、このクラスで3着の実績があり、末脚勝負の同馬には持って来いの舞台と言えます。新戦力はJRAからの移籍馬大井のタイサイ。オープンクラスで走っており中長距離路線。直前の仕上がり具合では強気に狙う手もあるでしょう。大井のリョウランヒーローは道営からの転入。元JRAでもあり混戦になれば渋い末脚がモノを言いそうです。大井のブリッグオドーン、アベニンドリームは距離歓迎、前走準オープンを勝ったマイネルアーリー、浦和の実力馬ジョーグランツにも注目。

 

 2日目のメインレースは秋晴賞がB2一組選抜、距離1800メートルで行われます。地元主体のメンバー構成ですが、ここは目下3連勝で前走はB2二組を圧勝したコラゾンデオロが一歩リード。元々期待の高かった馬ですが、完全に本格化した印象です。再戦模様なら優位は動きません。逆転を狙うのは今回昇級戦でも持ち時計は互角のフェードアウト、同じく1分53秒台の時計があるピンフドラサンが距離適性を含めて上位を争います。ミリミリは粘着先行が持ち味。前走は離された4着に終わりましたが、外枠が響いた印象もありました。人気的に狙い目のある1頭でしょう。この他では夏にこの条件を逃げ切っているポルトドレーヴ、実績馬キングイモンの巻き返しになります。

 

 3日目のメインレースは第42回サンタアニタトロフィーが、3歳以上オープンハンデ、距離1600メートルで行われます。夏のマイルグランプリで激戦を制した浦和のティーズダンク。以降2戦はスパーキングサマーカップ2着、交流のオーバルスプリント2着と益々パワーアップ。今の勢いなら好勝負は確実です。重賞実績で言えば大井のグレンツェントも負けてはいません。南関東の主要なマイル戦で常に上位争いをしてきた古豪。8歳馬ですが、今年も自慢の末脚に期待が持てます。トロヴァオは惜しいところでチャンスを逃してますが、地力は最右翼なだけに展開ひとつで復活のシーンも。川崎の4歳馬ゴールドホイヤーも世代を代表する1頭。ここまで頭があって2着なしのタイプでムラな印象はありますが、外目を気分良く追走すると底知れぬパワーを見せます。

 

 4日目のメインレースはトゥインクルナイト賞が、A2三組、B1二組選抜、距離1200メートルで行われます。既にこの条件を勝ち上がっているお馴染みのシガーヲスウオトコ。前走は1分11秒7で走って2着。これは相手を褒めるべきで一連の再戦メンバーなら好勝負が期待できます。今年の優駿スプリント2着で休み明けを勝ち上がった3歳馬ハートプレイス。条件はワンランク上がっていますが、期待のスプリンターだけにレースぶりに注目。最近は勝ち切れないミチノギャングですが、持ち時計は互角だけに展開ひとつで上位に食い込む力があります。ファイヤーテーラーは前走千四で準オープン4着ですが、この距離も本来は得意な馬で見逃せない1頭と言えるでしょう。

 

 5日目のメインレースは3歳馬限定の準重賞、21スターバーストカップがオープン、距離2000メートルで行われます。現時点では少頭数になっており互角の一戦ですが、ここは黒潮盃2着、夏の上がり馬として脚光を浴びたパストーソに期待が集まります。前走は東京記念に挑戦しましたが、古馬の前に敗戦。未知の距離でもあったのでこれは度外視可能と言えます。3歳馬同士の二千メートルなら勝ち負けの鞍。春から鎬を削ってきたノットリグレットも素質は十分。こちらは黒潮盃以来になりますが、距離は合うのでイキナリ期待できます。東京ダービー3着、ジャパンダートダービでは0秒5差に続いたブライトフラッグ。逃げて良績を残していましたが、羽田盃で追い込むを脚を見せて脚質転換。戸塚記念はコースが合わなかった印象もあるので地元に戻って本領発揮でしょう。船橋のランドファーストは距離魅力の1頭。オープン実績では見劣るものの、少頭数になったのは歓迎で混戦浮上。雲取賞3着の実績があるタブラオも素質を秘めており休み明け2戦目で狙い目があります。

 

 6日目のメインレースはデイリースポーツ賞が、B2三組選抜、距離1200メートルで行われます。地元勢では10大井で四組の選抜で2着のネフェルリリー。前走は千四で位置取りも悪く大敗しましたが、適距離なら見直しが必要です。ガウルは一年以上の休養を経て転入緒戦を差のない3着に好走。スタートに不安はありますが、大型馬の二度目で今回はチャンス十分。1分12秒前後で安定して駆けているマイティウォーリアは常に脚の使い処次第。大崩れは考えにくいです。実績馬クリノタテヤマは人気先行の嫌いがありますが、内枠を引いて脚を溜める競馬ができればアッサリのシーンまであります。遠征馬も力差のない顔ぶれでここは激戦区になりました。

(出走予定馬は10月29日現在)

 

(ケイシュウNEWS 田島 啓行)

 

 
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