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【開催見解】大井競馬(2021/11/15~19)

大井

2021年11月14日競馬情報

令和3年度13回大井開催は11月15日(月)から19日(金)までの5日間開催で行われる。3日目に2歳重賞ハイセイコー記念が行われ、5日目の最終レースにいよいよ左回り1650㍍でレースが行われ、世界で唯一の左右両回りでレースが実施される。

 

 初日のメインレースはLOVE LIVE LEAD賞(A2一組・B1一組 1600㍍)。ここはマグナレガーロが有力。中央から転入後2戦が楽勝続きで、力はかなりのもの。日本テレビ盃を使う予定が疝痛で使えずここまで間隔は開いたが、外厩で乗り込まれて仕上げに不安はない。この条件なら負けられないところだ。相手はピュアオーシャン。A2下の条件で2勝を挙げており、素質は高い。休み明けの方が走るので、力は出せる。サンタアニタトロフィーでは結果は出せなかったリコーシーウルフは、自己条件なら見劣ることはないし、差す競馬で新たな面を見せたリョーノテソーロも目が離せない。

 

 2日目のメインレースはノベンバー賞(オープン特別 1200㍍)。ここもマグナレガーロと同じく外厩で調整されているアンティノウスが有力。ベストは左回りの1400㍍だが、この距離で連対を果たしており問題はない。前々走ではプラチナカップを制しており勝負になる。前走東京盃では10着に敗れたクルセイズスピリツだが、前々走アフター5スター賞で5着があるように、南関東馬同士なら重賞でも上位争いができる馬。スピードは上位で、逃げ切りまで。実績ならインペリシャブルだが、近走の走りが物足りない。休み明けだけに当日の気配に注意。それなら9歳でもブルミラコロとか、休み明けのカフジテイクの方が怖いかもしれない。ミラアイトーンとヒラソールは力量的には通用するが、転入初戦だけに課題が多く押さえまでか。

 

 3日目のメインレースは第54回ハイセイコー記念(2歳重賞 1600㍍)。デビューから3連勝でゴールドジュニアを圧勝したママママカロニが有力。前走の鎌倉記念ではゴール前届かず2着までだったが内容としては負けて強し、高く評価できる。ジュンブルームーンは短距離戦で2連勝中だが、馬格があり距離もこなせそうな雰囲気。右回り、初コース、初めての輸送競馬と課題はあるが克服できそう。平和賞では5着までだったミゲルは、ゴール前で大きな不利を受けてのもの。コース経験があるのは強味でチャンスはある。鎌倉記念で逃げて3着に粘ったノブレスノア、平和賞で3着に好走したミスターブラスト、道営からの転入初戦を快勝したファラステロ、サブノジュニアの半弟サブノリョウマは兄と違ってマイル戦を得意にしており注目したい。

 

 4日目のメインレースは東京シンデレラマイルトライアル(牝馬オープン 1600㍍)。このレースの1着から3着馬には年末に行われる東京シンデレラマイルの優先出走権が与えられる。オープンではあるが、オープン馬は皆無で、実質的にはA2下の牝馬限定戦となる。前走船橋に遠征してクイーン賞トライアルを制したのがセパヌイール。休み明けを2連勝と勢いがあり、格上げ初戦だが3連勝は可能。休み明けだが、道営時にラブミーチャン記念を制し、東京2歳優駿牝馬2着。大井転入後は桜花賞2着、園田に遠征してのじぎく賞を制しているテイオーブルベリーも有力。長期休養明けになるだけに当日の気配に注意。休み明けを一叩きされたサンルイビル、近走案外も牝馬限定ならニーマルティアラで見劣りはしないし、格下だが斤量差があるのでミラバーグマン、コスモレペティール、ペタルーダあたりの上位進出もありそうだ。

 

 5日目のメインレーススマイルシティ・品川賞(C1・C2 1800㍍)。ここは黒潮賞では結果を残せなかったが、前走自己条件を快勝したリックマーベルが有力。レース間隔は開いたが、成長著しい3歳馬で勝負になる。前走鮮やかな差し切り勝ちを決めたラッシュワン、この距離で勝ち星があるレーベンレジェンダ、転入初戦を叩かれて上向きのスミソニアン、距離は課題だが前走を勝って勢いに乗るブラックサラディンの他好調馬が揃っており、かなり難解なレースになりそう。そしてその日の最終レースで(B2三組・B32組 左回り1650㍍)が行われる。大井はほぼ左右対称のコースで、外回りを使用するのでコーナーも緩く、あまり左回りを気にする必要はないかもしれない。左回り未経験なのはセリスくらいで、元川崎や船橋在籍馬だったり、中央時に東京や中京、新潟を経験していたり、岩手在籍時に盛岡を経験している馬が多く力通りの結果になると思われる。有力なのは盛岡で勝ち星のあるバーブル。中央時に東京で9着があるモンサンラファータ。中央時に東京で3着があるサトノレガリア。川崎在籍の経験があるリトミックグルーヴ。実績だけなら中央3勝(内東京2勝)のミックベンハーあたりだろうか。

 

(勝馬 山形宗久

 

 
勝馬