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【開催見解】金沢競馬(2021/12/5・7)

金沢

2021年12月04日競馬情報

 2021年度第19回の金沢競馬は12月5日(日)、7日(火)、12日(日)、14日(火)の4日間。今回は「日・火・日・火」の日程です。シーズンの総決算的重賞・中日杯が後半週に行われる開催だが、ここでは前半週2日間の展望を。

 

 5日(日)のメイン10Rは「北斗七星特別」(A2-2・1500m)

 1番 エムザックヒーロー 吉原寛人

 2番 サクラルコール 柴田勇真

 3番 スキルショット 中島龍也

 4番 カナライズ 甲賀弘隆

 5番 ソフトポジション 松戸政也

 6番 コハクノユメ ☆魚住謙心

 7番 ジャストインタイム 葛山晃平

 8番 ノーブルレゼル 青柳正義

 9番 サウスブルーグラス 田知弘久

 10番 ガムラン 栗原大河

 ハイレベルだった前々回B1特選の1・2着馬の再戦に転入馬らが加わる図式。

 最有力は元JRAオープン馬サクラルコール。完全にマクられたかと思いきや直線差し返した前走はさすがの底力。予定のローテと調整で自身に狂いはなさそう。ここ2走同様、厳しい展開を強いられそうな枠順になった点がどうかだけ。

 前々走でサクラルコールに敗れたガムランだが、前回を完勝して再挑戦。その直接対決時は外から動いて一旦は前に出たように、現状の走力的には互角のはず。中1週続きで追い切りは控えたが変調なし。こちらの方が動きやすい枠順を引いたことで、逆転は十分。

 転入馬スキルショットはJRA1勝クラス好走実績なら勝ち負け必至のクラス。上記2頭がクラス以上の存在という点と左回りの長距離が主戦場だった点がどうかも、スタートさえ決まれば持ち味発揮の先行は叶いそうな顔ぶれ。渋太さ比べなら一角崩しも十分。

 ノーブルレゼルは2開催出走拒否明けの前走は7着に終わったが、順調に連戦できる点はいいし、本質的には1500m以下向き。6月にサクラルコールに完敗を喫しているものの、スムーズな展開なら上位争いは必至。

 

 7日(火)のメイン(最終11R予定)は「準重賞 デイリースポーツ杯 能登波の花賞」(B1級・1700m)

 サイモンジルバ、ピエナレモン、エイシンピナクル、イクゼファイターズ、シンボリフラッシュ、エイトマイル(ここまで6頭は希望投票)、ハクサンルドルフ、グランジャー、ハクサンペリー、ネイバーアイランド、シュネルン、ヴィトラス、が出走予定。

 好成績馬と実力馬が集結した1700mは非常に楽しみだが、上位視は3歳牡馬勢。

 最有力は素質開花の6連勝中のシンボリフラッシュ。終わってみれば4角先頭の完勝だった前走時にようやく本馬場で追い切れたくらいで、まだ上昇中なのも魅力。3~4角の進出する脚からも高性能は疑いなく、JRA時は2000㍍以上に起用なら距離も心配ない。自在にレースできる点でも崩れる要素は少なく、強いて不安を挙げるなら連闘の日程だけ。

 前走が強かったピエナレモンにも注目。テンに行く気になりすぎると崩れるケースもあり、オーバーペースになった1700mで大敗もあるが、前走のように落ち着いて運べれば距離と相手強化を克服は十分。潜在能力の高さでは他に負けていない。

 イクゼファイターズ、ヴィトラスの先行2頭は距離と展開が鍵になるが、ともに春より力を付けた感触になっており、克服の好走も十分。

 地力一番ハクサンルドルフも1700mでの末脚勝負なら前々走2着で健在を示しており、底力がモノを言う展開になれば面白い。同じく差し脚が魅力のサイモンジルバも距離適性や力量面でヒケは取らず、展開一つだ。

 

(競馬カナザワ 大井 明洋)

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