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【開催見解】金沢競馬(2021/12/21~27)

金沢

2021年12月20日競馬情報

 2021年度第20回の金沢競馬は12月21日(火)、22日(水)、23日(木)、27日(月)の変則4日間。今シーズン最後となる開催は通常とは違う「火・水・木」そして「月」の日程ですのでご注意下さい。なお、この後は冬季休催期間に入ります。

 

 21日(火)のメイン最終10Rは「年末特別」(A2-2・1500m)

 1番 ケンブリッジバッハ 中島龍也

 2番 デルマルビー 柴田勇真

 3番 ハクサンルドルフ 吉原寛人

 4番 エムティキラリ 吉田晃浩

 5番 シュネルン ☆兼子千央

 6番 ネイバーアイランド ☆魚住謙心

 7番 ヴィトラス 池田敦

 8番 ハクサンペリー 鈴木太一

 9番 ガムラン 青柳正義

 顔ぶれ的にもガムランの巻き返しに期待。元JRAオープン馬サクラルコールにリベンジなるか注目の前走は外から動いて甘くなってしまったが、当日の馬場傾向や馬体増も影響。今回、3走前以来の追い切り消化で絞り込みを図り、連対時の走りで上回る相手。

 転入後好成績のデルマルビーも走力的にはA2でも通用。気性的にスンナリ先行してこそだけに、同型の内の枠を引いての展開がどうかだけ。

 以前より力を付けた姿になっている4連勝中ヴィトラスも通用可能。激しい逃げ競りがあっての前走勝ちも時計や着差以上の評価ができるし、最前列で力を発揮できるかだけ。

 先行馬が多い点で地力一番ハクサンルドルフの差し込み十分。ここ2走より上積みが見込める攻め内容ハクサンペリーも本来は力上位。先行しなくても前走は2着に差し込んだケンブリッジバッハも展開一つで浮上可能。

 

 22日(水)のメイン最終10Rは「スマホ投票なら楽天競馬!特別」(A2-1・1500m)

 1番 サウスブルーグラス 田知弘久

 2番 エムザックヒーロー 吉原寛人

 3番 ジャストインタイム 葛山晃平

 4番 ドラゴンウォリアー 服部大地

 5番 コハクノユメ 栗原大河

 6番 エイシンホープ 吉田晃浩

 7番 ソフトポジション 松戸政也

 8番 アポロスマイル 池田敦

 9番 ノーブルレゼル 青柳正義

 10番 スキルショット 中島龍也

 11番 ハクサンベル 鈴木太一

 7頭が出走した前回2組で最先着のスキルショットを最有力視。JRA時の勝ち星・1勝クラス好走が東京ダート2100mだけに当地1500mへの対応力が鍵だった転入初戦だったが、出負けしたものの好位インから2着を確保。完全にメドが立ったし、今回は抜けた馬もいない。調整も順調で、外目の枠さえ仇にならなければ勝機。

 3歳牝馬重賞4着から中2週の臨戦過程となるアポロスマイルも当然楽しみ。前々走で格上サクラルコールを撃破している点、ある程度自在に運べる点からも、崩れはあり得ぬ。

 ここ2走が案外なノーブルレゼルも本来なら首位級の実力。3連戦目でも前走以上の追い切りを消化できたことで変わる余地はある。

 重賞・準重賞でも善戦したエイシンホープもここなら展開一つ。1500mで極端に揉まれなければ一連の走りで見劣ることはない。

 前回2組で3着サウスブルーグラス、この級好走多数エムザックヒーローも展開一つ。

 

 23日(木)のメイン(最終10R予定)は「準重賞 オッズパーク杯 あての木賞」(2歳奨励馬・1500m)

 主催者の補助を受けてセールで購入された「奨励馬」限定の準重賞。重賞戦線でも頑張った馬達が順当に好走の傾向はあるが、人気薄の3着に警戒すべきレースでもある。

 今年の出走予定馬は、スーパーバンタム、サブノユウゼン、サムライバカンス、キープクライミング、マナフェアリー、カニフ、カイジンスサノオ、ナックメロディ(ここまで希望投票)、ダイセンメイト、アオイホムラ、サエチ(回避の可能性あり)。(登録のあったサッキーアキュートは回避予定)

 ここまで行われた3つの重賞勝ち馬は不在。そうなると11月1日のJRA認定トパーズ賞を圧勝しているスーパーバンタムが優勢。前走・金沢シンデレラカップは4着と人気を下回ったが、速いペースで逃げ切ったボサノヴァを褒めるべきで、準重賞2着→認定勝ち後の3連戦目で疲れもあったはず。その後はここ照準で調整。これまでよりメンバーも先行争いも楽になるだけに、押し切ってくれるはず。

 トップ戦線で常に健闘しているキープクライミングも上位必至。この顔ぶれならレース運びも楽になるはずだし、自在な堅実タイプ。崩れは考えられない。

 サムライバカンスも1開催パスして1500mに距離短縮なら前進必至。地力強化を示す2着→2着のカニフも圏内可能。先行したいダイセンメイトもスーパーバンタムとの兼ね合い次第で上位を争える。

 

 27日(月)のメイン(最終10R予定)は「令和3年ラストラン賞」(A1-1特選・1500m)

 ファストフラッシュ、ファクタークニアキ、サクラルコール、メジャーシップ、デビルスダンサー、ディセントファミリ、トウショウデュエル、クールシャイン、フジヤマブシ、キングワールド、ストロングフーヴス、マイネルクライマー、が出走予定。

 今季はスプリングカップ勝ちと重賞2着3回のファストフラッシュが休養から復帰戦を迎える。11月19日に帰厩後はじっくりと入念に調整されてきたが、1週前に追い切りを消化して態勢は整いつつある。女王ハクサンアマゾネス以外の地元馬には今季先着されておらず、折り合いや息の保ちも心配ない1500mなら、5ヵ月ぶりでも上回るはず。

 元JRAオープン馬サクラルコールにも注目。初のA1ではあるが、地力的には上回る存在で、ここ2走の時計的にも遜色ない算段。

 トウショウデュエルも使い込めなくなったが、1500m以下なら惜敗の前走同様に崩れず走れていい。

 前回A1-2出走組では勝ったファクタークニアキより2着デビルスダンサーの方が1500m適性の点で上と見たいし、8着に沈んだストロングフーヴスも距離短縮で巻き返し可能。休養後2着→1着と健在を示している古豪メジャーシップも好走圏内。中日杯は8着だったフジヤマブシも相手と展開の違いで巻き返していい。

 

(競馬カナザワ 大井 明洋)

カナザワ