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【開催見解】笠松競馬(2022/1/25~28)

笠松

2022年01月24日競馬情報

第10回笠松競馬は、1月25日から28日までの4日間「睦月シリーズ」が行われる。ここでは各日のメインレースの展望をお送りしていきたい。


1月25日・1日目は、B-1組による「風花特別」(1400m)。ここでの中心はやはりシュゴテンシ。ここ2走は1800mということもあって3着、2着と勝利から遠ざかっているが、前走は出入りの激しい展開をしのいで好走できた。中間の追い切りでも絶好の動きを見せ気配は悪くないだけに、距離が1400mに短縮した今回は勝機十分だ。転入初戦の前走でいきなり力のあるところを見せたトリプルプレイも有力な1頭。スッと好位へつけた出脚は小回り向きの印象があるし、環境になれてさらに上積みが見込めるだけに連勝の期待が懸かる。さらに安定した末脚が光るペイシャラメントとネコマヒカ、実力馬モスコミュール、ヒルノデンハーグと伏兵陣も多彩で、見どころの多い一戦になりそう。

 

1月26日・2日目は、C-11組の「大寒特別」(1400m)。前走勝ちの好調馬が揃うクラスで今回も混戦ムード。時計面では前走で1分31秒7をマークしたテーオーラトゥールが有力。再度、好位から流れに乗れれば特別でも楽しみだが、先行タイプが多くモマれる危険性もある。それぞれ前走で6馬身差をつけ、勝ちっぷりが良かったマルヨトランセンドとエイシンイレブンは勢い十分だし、転入初戦を快勝してまだ底を見せていないキャットリング、ヒルノベルモンタも能力は高そうで上位をにぎわす存在となり得る。そのほかにもベルモック、ショウユアセルフも気配は上々でマークしておきたい。

 

1月27日・3日目は、シリーズメインの3歳重賞「第46回ゴールドジュニア」(1600m)。まず注目すべきは兵庫から遠征のバウチェイサー。2走前には中央交流重賞の兵庫ジュニアグランプリで中央の強豪を相手に0秒5差の4着。自分のリズムで運べさえすれば地方ではトップレベルのスピードと能力があるのは明らか。笠松への輸送がクリアできれば先行して圧勝の可能性もある。前走で勝ち鞍をあげたエイシンクレモナも好調下の遠征であり、門別での実績も十分。これら強力な兵庫勢に対抗する地元の筆頭格はラムリケティ。「すごく反応のいい馬」と黒澤騎手が語る通り、前走では勝負どころでスッと動いて後続に6馬身差をつけて快勝。黒澤騎手はこの相手でもそこそこやれそうな感触を掴んでいる様子に見えたし、一角崩しの可能性はあるだろう。

 

1月28日・4日目は、A-1組の「スノードロップオープン」(1600m)。最上級らしく実力馬ぞろいの一戦だが、その中でも実績、近況ともに上位なのがエイシンエンジョイ。兵庫在籍時には笠松グランプリを筆頭に数々の重賞を勝ってきた馬。転入初戦となった前走、名古屋記念では僅かに差し返されて2着になったものの、その地力が衰えていないことは証明できた。叩き2走目でこのメンバーなら主力視は当然だ。対抗は名古屋のアドマイヤムテキ。前走の笠松戦では2組とはいえ、2着に2秒1差の圧勝劇。叩かれつつ軌道に乗ってきた感があるし、元々の地力から考えてもこの相手が壁になるとは考えにくい。前走、重賞の白銀争覇で2着に健闘したイルティモーネも上位争いが期待される。転入後、初めて控える競馬となりながらも中団からしっかり伸びて連を確保したレースぶりを見る限り、簡単に崩れるタイプではなさそう。B-1組を勝ったばかりだが、ここへきて連勝と勢いづいてきたヤマニンパジャッソ、差し脚堅実なシゲルグリンダイヤも押さえには必要だ。

 

(競馬東海 郷 秀文)

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