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【開催見解】浦和競馬(2022/1/17~21)

浦和

2022年01月16日競馬情報

 2022年の浦和競馬がスタート。今開催は年明け恒例の明け3歳による重賞、ニューイヤーカップをメインに1月17日(月)から21日(金)まで連続5日間の昼間開催、全日12レース制で行われる。地元浦和の各陣営は、1年のいいスタートをここできりたい思いが特に強く、前走大敗からの一変には注意が必要。また、船橋、川崎からの遠征勢も加わり、更にはクラス編成替えで降級馬も多数。力の拮抗した番組が組まれ、馬券的にも狙い目の多い5日間となっている。なお、今開催も新型コロナウイルス感染拡大防止対策を万全に講じたうえで、お客様を滞留人員5000人までお迎えしての開催なのでご注意を。


 初日のメインレースはB3二組による1400メートルの初見月特別。先週の船橋に出走したシュバルツリッターが意欲の連闘策。前走の船橋は川崎が降雪での取り止め(1月6日)になってスライドでの出走。実質、B1レベルが相手では5着も納得の結果。今回はB3同士で条件が大幅に好転されるだけに、南関初勝利の絶好機とみる。復帰戦を2着と地力の高さを見せたフクサングレート。ひと叩きして重視は当然。シャイニーは末一手だが嵌まれば切れる。流れさえ向けばV争いの一角に。


 2日目のメインレースは新春賞でA2下のハンデ戦、1400メートル。ここはデビューから12戦9勝、2着2回のアマネラクーンで断然の鞍。重賞のゴールドカップに挑戦した前走こそ5着に敗れたが、今後の糧となったことは必至。自己条件に戻って負けられない。サヨノグローリーは伸び盛りの明け4歳馬。抜群の機動力を駆使した前走が着差以上の完勝だった。勢いに乗って連勝を狙う。サトノラファールは移籍緒戦でどうかだが、3歳時にはユニコーンSまで駒を進めた実力馬。要注目。


 3日目のメインレースは重賞の第65回ニューイヤーカップ、3歳オープン定量で1500メートル。今年もクラシックを目指す好素材が集結。展開ひとつでどの馬にもチャンスがありそうな組み合わせだが、ハイセイコー記念1着、2着、3着馬が上位を形成か。ノブレスノアは全日本2歳優駿こそ力負けしたが、デビューから4連勝と重賞Vの実績は断然。ミゲルは勝負強さに磨き。浦和も経験済みで成長力に注目。カイルの前走は2歳には酷な57キロを背負っての2着。精悍さを増している。


 4日目のメインレースは祝月特別でB1二組・B2一組によるハンデ戦の1500メートル。昨秋からの充実ぶりが目覚ましいホウヨウクリスタル。前走は僅かに差し込まれたが、主導権を握ってスピード戦を展開。持ち時計更新にも成功しており、ここも上位争いは必至。ボナヴィーゴの前走は前述したホウヨウクリスタルの3着。出脚が改善されているだけに、立ち回りひとつで逆転のシーンまで。デイジーカーニバルは息の長い脚が武器。A2で善戦の実力馬が降級して久々のV奪取も。


 開催最終日のメインレースはB2二組・B3一組によるハンデ戦の端月特別で距離は1400メートル。前走のアンジュエトワールは5カ月ぶりの実戦。果敢に先行したが、結果的には完全な差し、追い込み決着で流れが向かなかった。叩いて型通りに良化すれば、今回はセンスの高さを存分に発揮。ダイリュウボーラーは大井から浦和に転厩して1着、1着。前走と同じB2下に出走できるのは明らかに有利だけに重視は当然。距離短縮ですんなりと先行できればブルーローズの残り目にも警戒。


(競馬ブック・八重樫英貴)

 

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