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【開催見解】金沢競馬(2022/5/15・17)

金沢

2022年05月14日競馬情報

 2022年度・第4回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、5月15日(日)、17日(火)。

 

 15日(日)のメイン(最終10R)は「重賞 北國新聞社杯 第3回 利家盃」(百万石賞トライアル・4歳以上・2000m)

 1着馬には6月14日(火)百万石賞への優先出走権が付与される。一昨年に新設され、まだ3回目だけに、傾向らしいものはないが、第1回は1着サノサマー(2番人気)→2着ティモシーブルー(1番人気)→3着トウショウデュエル(4番人気)で3連単3670円、第2回は1着ハクサンアマゾネス(1番人気)、2着エイシンレーザー(2番人気)、3着ティモシーブルー(4番人気)で3連単2300円、という決着。当時の有力馬が順当に好走した結果だった。

 さて今年のメンバーは

 1番 ファストフラッシュ 青柳正義

 2番 アポロスマイル 藤田弘治

 3番 ブラックアピス 堀場裕充 

 4番 ナムラシングン 沖静男

 5番 ファクタークニアキ 田知弘久

 6番 スキルショット 中島龍也

 7番 イリュージョニスト 葛山晃平

 8番 ハクサンアマゾネス 吉原寛人

 9番 スギノグローアップ 栗原大河

 金沢最強馬ハクサンアマゾネスが叩き2走目で上昇を見せるはず。4月24日の重賞・金沢スプリングCでは、昨年は問題にしなかったファストフラッシュに4馬身もの差を付けられて敗れてしまったが、出遅れて折り合いに苦労していた分、道中で勝ち馬を簡単に外に出させてしまったことが敗因とも言える。今回の方が攻めた追い切りを消化できている点でも反動なく上積みが大きいはず。ロスの大きい競馬にさえならなければ逆転できる。

 とはいえ、ファストフラッシュもスプリングCは昨年までより進化しているかの勝ちっぷり・時計だった。折り合い面に以前より進境を見せて、1900m以上への対応力を上げていると見ていい。反動なく今季3戦目を迎えられたのは何より。おそらくこちらが先行するはずだが、その利を生かせる馬場状態や流れになれば再度の撃破も十分か。

 この2頭に割って入るなら転入初戦を完勝したスギノグローアップ。大井在籍時の一昨年秋に当地の北國王冠(2600m)を制しているように、長距離実績は上記2頭に負けていないどころか上回っている。ピークは過ぎたかの9歳ではあるが、取消明けだった前走以上も見込める状態と距離、早目に動く積極策で集中力を切らさないように運べれば面白い。

 以下は上記3頭との力差が大きく、崩れ待ちになりそうだが、候補を挙げるなら転入後の好内容が光るブラックアピス、重賞初挑戦でも善戦した長距離向きスキルショット。

 

 17日(火)のメイン(10R予定)は「楽天競馬で石川特産品を当てよう!特別」(A1-2・1700m)

 アースグロウ、エイシンウィンク、キングジャガー、クールシャイン、クアロア、ウラカワノオト、ララチャン、コンパウンダー、デルタ、パープルヒビキ、タラニス、ナーラック(回避の可能性あり)が出走予定。大きな差はないメンバー構成で、なかなか難解。

 勝った前走と同条件でもありクールシャインを有力視。積極策が打てれば割増タイプだけに、速い馬が増える点がどうかだけ。

再転入初戦2着後が案外なパープルヒビキも中央1勝クラス勝ちの実力では上回るはずのクラス。当初より攻めた調整をできているだけに、走る気一つ。

 前走スプリングCは9着に終わったクアロアも、転入初戦A2快勝の走りなら勝負になるはずの相手関係。前回1組では厳しかったキングジャガーも2組なら変わり身十分。走りが上向きのデルタも強行軍の疲れが残っていなければ上位。ウラカワノオトも脚の使い所一つ、タラニスもインを気分良く運べれば変わっても不思議ない条件。


(競馬カナザワ 大井 明洋)

カナザワ