2022年06月25日競馬情報
2021年度・第７回の金沢競馬は前半週が終了。残すは後半週、６月26日（日）、28日（火）。
26日（日）のメイン・最終11Ｒは「楽天競馬の肉製品プレゼントは締め切り間近！特別」（Ａ１－２・距離選択・1400ｍ）
１番 ナムラシングン 沖静男
２番 デルタ 吉原寛人 （距離希望）
３番 エイシンウィンク 栗原大河 （距離希望）
４番 エールヴィフ 青柳正義
５番 アポロスマイル 葛山晃平
６番 ブラックアピス 堀場裕充
７番 ノボバカラ 中島龍也 （距離希望）
28日（火）に900ｍの日本海スプリントが行われる関係で、１組と２組の中間と言える一戦。実施数が少ない1400ｍでもあり、７月26日（火）に行われる重賞・金沢スプリントカップ（1400ｍ）のステップ的な意味合いもあるレースと言える。
要注目は転入初戦となるノボバカラの走り。ＪＲＡ時のダート重賞４勝。今年10歳で、２月以来だが、当地入り後はさすがの追い切り時計もマークしており、仕上がり面・衰え、両方とも心配なさそう。適距離の1400ｍなら力の違いを見せつける。
攻め強化の前走で更にパフォーマンスを上げたブラックアピスも有力。今回の鍵はノボバカラとの対戦・先行タイプも多い忙しい1400ｍでへの対応だが、目下の充実ぶりで少頭数なら気難しさを出さず走り切れると見た。
２着→２着と好走中のデルタも元々1400ｍで良績を挙げていた馬。ここ２走のような逃げは難しいかもしれないが、もう一つの好走パターンである好位のインなら崩れないはず。
前回1700ｍで２着アポロスマイルも本来の適距離は今回の方。差す競馬でも好走できる点は先行馬揃いのここでは強味になりそう。
この距離なら中央２勝の転入馬エールヴィフも先行争い一つで。穴なら待望の短距離戦で変わり身が見込めるエイシンウィンク。
28日（火）のメイン（11Ｒ予定）は「重賞 第５回 日本海スプリント」（３歳以上・東海北陸交流・900ｍ）
以前は名古屋・でら馬スプリントだった北陸・東海地区のスーパースプリントシリーズ競走が金沢に舞台を移すことで新設された重賞。
第１回は金沢のジッテが百万石賞大敗からのローテで逃げ切り（当時はイン有利の馬場）、 第２回は愛知・エイシンテキサスの逃げ切り、第３回は金沢のフェリシアルチアがレコードタイム（当時）で逃げ切り。が、第４回は後続を振り切ったかに思えたネオアマゾネスを後方追走になっていた愛知・ニュータウンガールが鮮やかに差し切ってレコード更新。
900ｍ戦がＡ級で行われること自体が珍しいため、レースをイメージしづらい面はあるが、総じて900ｍ戦は逃げや外枠からの先行・好位勢が有利な傾向ではあり、実力馬が逃げると簡単には止まらない。まして今年も砂の深い内を開ける競馬になっており、枠順は特に重要だが、砂質が変わった昨年以降は単純な前残りばかりとは言えなくなった気もするし、昨今は外を回りすぎると苦しくなる馬場傾向。一筋縄ではいかない。
今年の出走予定馬（騎乗予定騎手）は
ナムラムツゴロー（愛知）…細川智史
サンライズサーカス（笠松）
デクラーク（笠松）…友森翔太郎
ナラ（笠松）
ナーラック（金沢）（優先出走）
ネオアマゾネス（金沢）
クールシャイン（金沢）
イクゼファイターズ（金沢）
アースグロウ（金沢）
アルカウン（金沢）
今年の遠征勢は強力と言えないラインナップ。それなら地元勢に期待すべき。
最有力はネオアマゾネス。５月の牝馬重賞・徽軫（ことじ）賞を勝っての臨戦過程は同じだが、昨年はアクシデント明けの転厩戦で万全と言えない段階だったのも敗因。今年は同じ放牧明けでもリフレッシュされたもの。好追い切りも消化できているし、他を上回る実績的にも負けられない立場。
トライアル勝ち馬の快足ナーラックも当然有力。前々走・徽軫（ことじ）賞でネオアマゾネスに敗れているが1500ｍで０秒３差。より適性が高いのは今回の距離。前走の勝ち時計などが案外にも思えたものの、テンから目一杯追ったわけではなく余力を残した感じの内容。もう状態面での上積みこそ見込みづらいが、先手を奪って有利に運べば逆転も。
イクゼファイターズもスピード能力では負けていない。今季は1700ｍで控える競馬にもチャレンジしていたが、やはり持ち味が生きるのは短距離戦のはず。春先より感触自体は上がっており、忙しすぎる流れにさえ戸惑わなければ好戦。
不慣れな距離の前走トライアル戦でもナーラックの内で食い下がった２着クールシャインも、あの内容なら大きな差はない。砂を被らず運べれば上位争いに。
（競馬カナザワ 大井 明洋）
