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【開催見解】園田競馬(2022/8/17~19)

園田・姫路

2022年08月16日競馬情報

真夏のハンデ重賞摂津盃を制したのはシェダルだった。初めてのナイターも多少、気になったのか、いつもよりスタートが甘かった分と58.5キロの最高ハンデから勝負どころの反応がこれほどまでなかったのだが、最後はキッチリ1馬身半差、差し切りだからまずは完勝。これで今後やってくるであろうジンギとの再戦が一層面白くなった。着には逃げたテーオーエナジー。ようやく本来の力を見せてくれた感じ、負けはしたが、最後までしぶとく粘った。次いでフーズサイド、道中もう少しスムーズに動けるようになればもっと楽な着になるのに。堅実駆けアワジノサクラはバテず伸びずの着、そのあとが夏女デンコウハピネス、格下の身ながらも状態の良さと軽ハンデを生かした。案外だったのは2番人気に支持されたタガノウィリアム。出遅れてこれまでのようなスンナリの形にならず殿り負け。前2走の圧勝がスンナリ先行の形だっただけにうまく先行できず馬群で揉まれ込んだときが一番怖かったのだが、この不安が的中してしまう格好。しかし、それにしてもである。あれだけ強く勝った馬が何の見せ場もなく終わるなんて。これが競馬なのかもしれないが、このショックはしばらく引きずったねェ。

 

サテ今週の園田競馬は通常通りの水、木、金曜(1719日)の3日間開催。ただ、木曜日に予定されたA2級がエントリー馬不足のため不成立となったし、その他の特別クラスもフルゲートに満たない競走多々。少しテンション・トーンダウンかな。17日はC1級の1870㍍戦がメイン、前走背1㌔増でもしぶとく着に粘ったララパピヨンドメルから。淡々とした中長距離ペースの方が合う感じもするし、ここも前々のポジションが取れそう。エイシンイルハーンはスローペースに泣いた格好、前走はそこらが大きく影響しただけに素早い巻き返し十分。単騎逃げ可能なナムラハカ、前走の勝ち振り良かったロードヴォラーレへ。

 

18日はB2級の1400㍍戦がメイン。古馬混合戦となって2連勝、完全に軌道に乗ったトウケイラオフェン、正に本格化ムード。豊満ボディだし、まだまだ強くなりそう。リベリアスハートは好調馬相手に3連続着、勝ち切れないものの一瞬の脚はいいものを持つ。前走のワーイズオーバーは背57㌔で幾分追撃が甘くなっただけ、定量なら一気捲りも十分。リフレッシュ明けタガノオボロも好仕上がり、気性的にもポン使いは利くし、初戦から大きく狙えそう。

 

19日はB1級の1230㍍戦がメイン。昇級初戦とはいえ目下3連勝中アヴィニールレーヴの独壇場だろう。走破時計も速いし、ここも楽に先手が取れる。2番手付けはデスティニープランか、前走着も今が丁度いい馬体だし、最近の行き振りの良さならこの距離の方が合うかも。ジェッティーは連続着ながらも距離適性十分、前2頭を見ながら一気にスパートを賭ける。アヴイニールは抜けなくとも他の馬とならまず好勝負。マイティバローズ、ドンマニフィコも着争いなら。

(競馬ブック 北防 敦)

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