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【開催見解】金沢競馬(2023/11/19~21)

金沢

2023年11月18日競馬情報

 2023年度第17回の金沢競馬は前半週が終了。残すは11月19日(日)、20日(月)、21日(火)の3日間。
 
 19日(日)のメイン9Rは「北國新聞社杯 重賞 第5回 徽軫(ことじ)賞」(3歳以上牝馬・東海北陸交流・1400m・1着賞金300万円)
 これまでは5~6月に地元馬のみの1500mで行われていた牝馬重賞だが、今年からは同じ牝馬重賞「お松の方賞」と入れ替わる格好で秋に移動となり、東海地区との交流・1400mにリニューアル。(施行条件が違うため、過去成績は割愛)
 今年のメンバーは
 1番 ミイヒダンサー 平瀬城久
 2番 ホープアイランド(笠松) 塚本征吾
 3番 サエチ 池田敦
 4番 ネオトリニティー(愛知) 浅野皓大
 5番 ベニスビーチ(笠松) 青柳正義
 6番 ティアップブランカ 米倉知
 7番 エイシンヌウシペツ(笠松) 丸野勝虎
 8番 ウィップラッシュ(愛知) 大畑雅章
 9番 キョウエイロナ 栗原大河
 10番 キープクライミング 加藤翔馬
 11番 エムオークリスタル 吉田晃浩
 12番 マルヨミニスター(笠松) 東川慎
 地元からはハクサンアマゾネスやエムティアンジェなど重賞級オープン馬の出走がなかった。A1-1で好走中のキープクライミングが最上位ということになる。遠征勢も重賞ウイナーはベニスビーチだけ。そういった点からも全馬大きな差はなく、馬場や展開一つで結果が変わりそうな一戦。
 中心に推したいのはエイシンヌウシペツ。昨春~今年3月まで金沢に在籍していたが、休養を挟んだのもあって当時の勝ち星はB1まで。笠松移籍後A級4組スタートから4勝を挙げたが、馬体が10キロほど増えてパワーアップも原動力に思えるし、前々走・金沢スプリントC5着も以前より逞しい姿で強豪相手の全国交流で3着争い。前走の地元オープンは若干道中踏み遅れる隊列になったものの2着確保。そこでのベニスビーチに先着は相手が休み明けだけに完全に上回ったとも言い難いが、8月の1400m牝馬重賞・撫子争覇3着でも先に動いて小差の競馬。目下の充実ぶりなら本馬の方だろうし、器用に立ち回れるレースぶりもいい。確実性の面でも一番の評。
 当然ベニスビーチも首位候補。今年5月のお松の方賞制覇など金沢在籍時に重賞4勝と実績は文句なしの一番。休み明けの前走が体重減・負け過ぎだけに絶対的な存在と言えなくなってしまったが、目標はここだったはず。順当に上積みあれば力の違いを見せつけていい。
 格上牡馬相手に逃げて小差だったここ2走の出脚ならキープクライミングも好勝負可能。今回のポイントは「斤量増」「追い切りなし」「東海勢先行馬の出方」だが、行き切ってここ2走同様の走りができれば勝っても不思議ないメンバー。
 主力はここまで挙げた3頭と見るが以下にも圏内候補がズラリ。枚挙にいとまがない中でも最も穴っぽく思えるのはサエチ。体質強化・地力強化の今季でも重賞だと9着・7着・7着と苦戦、ここ3走も自分の競馬をさせてもらえず着順を落としているが、その近走に比べれば好走パターンである「逃げ」か「好位イン」の展開に持ち込みやすい顔ぶれと枠順になった。自分の競馬なら8月にはキープクライミング相手にA1-2勝ち(1700m)。大きな力差はないはずだ。

 

 20日(月)のメイン最終10Rは「楽天競馬ならポイントで馬券が買える特別」(A1-1・1900m)
 1番 フロイング 甲賀弘隆
 2番 テトラルキア 中島龍也
 3番 マカベウス ☆加藤翔馬
 4番 クールシャイン 池田敦
 5番 マーニ 葛山晃平
 6番 マーミンラブ 堀場裕充
 大一番・中日杯が次開催に控えており、一線級不在の少頭数に。
 そうなればテトラルキアの独壇場だろう。前走は1400mでオヌシナニモノを撃破したが、中央での3勝など好走は2100mと2400m、障害戦も勝っており本来はスタミナ自慢。この距離むしろ歓迎で、中間もしっかり調整。メンバー的にも負ける要素が限りなく少ない一戦だ。
 難なく先手を奪えそうな顔ぶれという点では再転入マーミンラブも楽しみ。昨年は2000mのサラブレッド大賞典でも2着あり、8月以来で息切れさえしなければ上位争いに。
 ここ2走が案外なマカベウスだが、前走は体重10キロ増も影響したはず。追い切りは少し強化してきたし、距離も歓迎の戦績。出負けも挽回しやすい頭数と顔ぶれで、変わり身を見せていい。
 フロイングは今春の中央1勝クラス3着は1900m。夏場より動ける状態にはなっているはずで、適距離に延びてメンバー・頭数も楽になる今回は変わり頃の予感。

 

 21日(火)のメイン(最終10R予定)は「テレビ金沢杯 重賞 第26回金沢ヤングチャンピオン」(2歳・JRA上級認定・1700m・1着賞金300万円・JBC協会協賛ダノンレジェンド賞)
 石川テレビ杯、ネクストスター金沢、金沢シンデレラカップ、と行われた2歳重賞の最終決戦。第6回までは正月に行われていたが、2004年の第7回以降から12月頃に実施されている2歳王者決定戦。なお、2011年からは転入馬の出走も可能に。
 過去10年の優勝馬・勝ちタイムは
 2013第16回 イグレシアス(牝・1番人気)…吉原寛人 不良・1分51秒0
 2014第17回 アロマベール(牡・1番人気)…平瀬城久 不良・1分51秒6
 2015第18回 ヤマノカミ(牡・1番人気)…佐藤友則(笠松) 不良・1分50秒3
 2016第19回 ヤマミダンス(牝・1番人気)…青柳正義 不良・1分51秒9
 2017第20回 ノブイチ(牡・1番人気)…中島龍也 不良・1分51秒6
 2018第21回 アイオブザタイガー(牡・1番人気)…畑中信司 重・1分50秒2
 2019第22回 エムティエーレ(牝・3番人気)…栗原大河 稍重・1分51秒1
 2020第23回 アイバンホー(牡・2番人気)…中島龍也 稍重・1分50秒8
 2021第24回 エムティアンジェ(牝・1番人気)…栗原大河 重・1分47秒6
 2022第25回 ショウガタップリ(牝・1番人気)…吉原寛人 良・1分49秒8
 牡馬・牝馬の有利不利はない。圧倒的な1番人気馬は期待通りに勝つ傾向も、混戦の年ほど波乱の結果。3連単導入後18回中8回が万馬券決着で、2004年が317770円、2007年が212240円、2008年には2189870円という大荒れも。2013年以降は割と平穏だが(2016年は3着が人気薄で3連単7500円、2017年は2番人気が6着で3連単6940円)、2019年は久しぶりに1番人気が5着に敗れての万馬券決着、2022年は3着に伏兵が浮上して15530円。
 2014年以降は道営1勝以上の馬が6勝と好成績で、2018年と2019年は道営出身が1~3着まで独占(2019年は未勝利馬が勝って、人気を落としていた1勝馬が3着)。2020年は該当馬4頭中3頭が5着以下になったものの勝ったのは道営1勝馬、2021年は道営1勝馬のワンツー。が、2022年は人気の道営出身が下位に沈んで金沢デビュー馬が4着まで独占と例年とは違う結果に。
 今年の出走馬は、ショウガフクキタル、トルピード、ダブルアタック、グルタチオンシード、ドンリュウスター、エムティトップ、ガンジャクィーン、リメンバーアポロ、ハリウッドスマイル(回避の可能性あり)、アクス、ジークアスリート。(登録のあったダヴァンティは回避予定)
 圧倒的な強さで無敗の重賞2勝ダヴァンティが回避となって力の入る陣営も多くなるはずだが、もう1頭の3戦3勝馬に注目。
 トルピードはスタートが遅いものの、それを補って余りある追い上げで3連勝。まだ未完成だが、馬体そのものがいいシニスターミニスター産駒の牝馬。前走1500mは外を回らず馬の間から進出の差し切りで、こういった競馬を難なくこなせる好センスが魅力、距離延長も他馬より苦にしないはず。3連戦目になることで変調をきたさなければ上回るはず。
 ショウガフクキタルは中1週続きで笠松遠征から中11日という強行軍だが、ここ2走の先着を許したのは道営馬。差す競馬を経験できたのもここではプラスに働きそう。地元同士なら走力上位は間違いない。
 ダブルアタックは当初を思うとここ2走が案外も、前走はここを目標にひと息入れた後だったし、出負け→外進出のロスも大。態勢アップで臨めれば上位争いに。
 道営からの転入初戦を水準以上の時計で勝ち切ったエムティトップも面白い存在。2番手から勝ったが、道営2着時は差す競馬。距離延長も問題ないはずで、未知の魅力は一番。
 末脚は確かなグルタチオンシード、前走は逃げてトルピードの2着に踏ん張ったリメンバーアポロも展開次第で圏内可能。


(競馬カナザワ 大井 明洋)

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