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地方トップ騎手の競演と園田・名古屋の野球交流戦【競馬マスターズ 鈴木セイヤ】

園田・姫路

2024年06月10日競馬マスターズ

園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。

5月最終週の園田競馬は前日火曜日に記録的豪雨となりました。一部公共交通機関が止まるなど開催が心配されましたが夜には天気が回復。予定通りレースが実施されました。

水曜日は栗東取材で園田業務はお休み。朝5時半に栗東トレーニングセンター入りして安田記念の取材をしていました。朝6時からは最終追切りを見学。その後は安田記念に出走する有力馬陣営の会見に参加。初の栗東は初めて尽くしで緊張しながらの取材でした。

5月30日に園田競馬場で2024地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップが行われました。地方各場のトップ騎手12名が集結。今回は園田1場のみで実施され、合計2戦の合計ポイントで頂点を争うことになりました。

第1戦はリコーグロックで逃げ切った船橋の森泰斗騎手が勝利して30ポイントを獲得しました。2着には現在、全国リーディングトップを走る名古屋の岡部誠騎手。3着は『佐賀期待のホープ』20歳の山田義貴騎手が入りました。

第2戦は人気馬のブリッツェンシチーに跨った地元兵庫の吉村智洋騎手が勝利。初戦の8着から巻き返しに成功! 2着は川崎の山崎誠士騎手。3着は大井の矢野貴之騎手が入りました。

2戦を終えて吉村智洋騎手と森泰斗騎手が34ポイントで並びましたが、規定により第2戦で上位着順に入った吉村智洋騎手が総合優勝となりました。

撮影中に岡部騎手が吉村騎手の顔を隠すイタズラ。ウイナーズサークルは笑いに包まれました。

大会初制覇を狙った船橋の森泰斗騎手は惜しくも2位。2戦で30ポイントを獲得した名古屋の岡部誠騎手が3位に入りました。最終順位は下記の通りです。

2019年以来、5年ぶり2度目の制覇となった吉村智洋騎手は『園田は庭なので負けられない気持ちでした。地元の意地を見せられて良かったですね』。と庭と表現する園田コースで表彰台の頂点に立った。

WAJC(ワールドオールスタージョッキーズ)の地方代表候補騎手となり、選出されれば2度目の大会出場という事になります。

6月1日、その金ナイター翌日の土曜日。伊丹市立野球場で園田ジョッキーズ対名古屋ゴールドオルカーズの試合が行われました。年に数回行われている兵庫と名古屋所属騎手よる野球対決。私は試合開始から5回まで現地で観戦しました。

初回、2回に相手のエラーやタイムリーで3点を奪った名古屋がリードする展開。

名古屋先発の友森騎手が重みのあるボールで園田勢を抑える好投。

対する園田は先発の田野騎手から野球経験がある今年デビューのルーキー土方騎手にスイッチ。立ち上がりは制球が安定せず失点したものの、尻上がりに調子を上げて鋭い速球で相手打線を抑えます。

3点を追い掛ける園田は4回裏に相手のエラーやヒットなどでランナーを溜めると長打で4点を奪い逆転。土方騎手の後はチームのエース杉浦騎手が名古屋打線を封じ4―3で園田が競り勝ちました。

園田ジョッキーズと名古屋ゴールドオルカーズはSNSで試合情報などを発信しています。今後の活動内容はこちらのXアカウントをご覧ください。

園田ジョッキーズ @baseball_sonoda

名古屋ゴールドオルカーズ @kinomae_aoi

園田競馬は次回から6月開催に入ります。

1週目、2週目は水曜日、木曜日がデイ開催、金曜日がナイター開催。

6月19日(水)から始まる3週目の開催からはサマー競馬がスタートします。水曜日と木曜日は通常よりも2時間程時間を繰り下げてレースを実施しますので、開門時刻、レースの発走時刻にお気を付けください。