「上積みあるトロヴァオ」
それまでの春から10月下旬~11月中旬に行われるようになって、今年で7年目。秋シーズンはマイルのダートグレード競走の目標となるレースもなく、ここが事実上の目標となる。
叩いた上積みが見込めるトロヴァオに期待したい。4歳の今年春シーズンは名古屋大賞典の大敗、川崎マイラーズ2着、京成盃グランドマイラーズ4着と不完全燃焼に終わった。ひと息入れたトライアルのムーンライトカップを完勝したように、右回りのマイルはベストの条件と言っていい。
ケイアイレオーネも実績は断然。59キロも既に克服済みで全く問題なし。いつも通り前々から抜け出す競馬で、レース振りも危なげない。休み明けになるがいきなりもあり得る。
大外ソッサスブレイは東京湾カップに勝ち、優駿スプリント4着、黒潮盃3着と重賞に手が届くレベルにはある。その気性が災いしたが、それも進境がみられる。初の古馬相手になるが大外なら思い切った競馬が出来るだろう。
昨年のこのレースを3コーナーでひとまくりで勝ったセイスコーピオン。今年も休み明けの埼玉新聞栄冠賞5着と上々のスタートを切り、叩かれた上積みあれば連覇も可能だ。
オリオンザジャパンはJRA転入し、休みを挟み今回が3戦目。ブラジルC、ベテルギウスSではミツバの2着と健闘している。近走ひと息だが、元々能力の高い馬だけにきっかけひとつ。
コンドルダンスは不器用な追い込み馬。ここ2戦は出遅れ、展開が合わなかった。マイルは3勝と得意としているし、レガルスイの作るペース次第でははまる可能性は十分ある。
ミヤジマッキーは気性面で常識にかからないだけに、計算は出来ないが意外性はある。ベストは短距離だが大井のマイル連対の実績もあり、展開次第では穴の可能性。
◎トロヴァオ
○ケイアイレオーネ
▲ソッサスブレイ
△セイスコーピオン
△オリオンザジャパン
△コンドルダンス
△ミヤジマッキー
(日刊競馬 小山内完友)