「桜花賞へ向けて重要な前哨戦」
1~3着馬に優先出走権が与えられる桜花賞トライアル。先月、大井で行われる予定だったもうひとつの桜花賞トライアルである桃花賞が大雪の影響により取り止めとなっており、昨年暮れに行われた東京2歳優駿牝馬の1、2、3、6、10、14、15着馬が当レースに出走してきた。例年以上に重要な前哨戦だ。
グラヴィオーラは東京2歳優駿牝馬の覇者。今野騎手の好騎乗もあったが、アッサリと好位から抜け出して実に強い内容だった。器用さがあるので小回りの浦和コースにも対応はできそう。鞍上も引き続き今野騎手。本番を見据えての仕上げだろうが、力通りの走りができれば、ここもまず勝ち負けに。
ストロングハートは交流重賞のエーデルワイス賞の勝ち馬で、NARグランプリ2歳最優秀牝馬。東京2歳優駿牝馬はソエなどの影響もあって万全ではなかったこともあり2着に敗れたが、まともなら地力上位の存在。距離短縮もプラスに作用しそうだけに重視は当然。
ゴールドパテックも前走の東京2歳優駿牝馬の時は順調さを欠いていた。それでもスムーズさを欠きながら3着。前々走のローレル賞では上記2頭を撃破しており、状態UP、走り慣れている左回りに替わって躍進を期待。
ハタノサンドリヨンはローレル賞でゴールドパテックの2着。3着だったストロングハート、7着に終わったグラヴィオーラには先着している。休み明けでも乗り込み入念で好仕上がり。また、浦和コースでV歴があるのも強調点。無視はできない存在だ。
デビュー2戦目にハタノサンドリヨンを差し切っているピースフルジョイ、平和賞の勝ち馬リンノストーン、左回りで2戦2勝のエターナルモールなどにも要注。
◎グラヴィオーラ
○ストロングハート
▲ゴールドパテック
△ハタノサンドリヨン
△ピースフルジョイ
△リンノストーン
△エターナルモール
(ケイバブック 金子 規夫)