「祝ＳⅠ昇格！リッカルドがここも勝ったるど」
帝王賞に直結する重要なレース。今年から南関東ＳⅠに昇格し、負担重量規定も別定から定量に変更され、ＧⅠ馬も参戦しやすくなった。
今年の中心はリッカルド。ＪＲＡ在籍時は2016年のエルムステークス（ＧⅢ）に勝っているが、以降鳴かず飛ばずで今年船橋に転入。初戦の報知グランプリカップを１番人気で制し、目下フジノウェーブ記念、ブリリアントカップと３連勝中である。1400→2000ｍに延びた前走のブリリアントカップでは、一気の距離延長を不安視され、レースでも折り合いに不安も見せず、最後タービランスに激しく抵抗されたものの、最後までしっかりと差を守った。
逃げ馬不在のここなら行く手もあるし、ここで地方勢には勝負付けを済ませたい。
昨年のジャパンダートダービー（JpnⅠ）を制したヒガシウィルウィンは４カ月振りの前走かしわ記念を叩かれ、どう変わったか。昨年秋は浦和記念２着（1.1秒差）、東京大賞典８着（1.8秒差）とＪＲＡの一線級相手にそれほど大きな差は付けられていないし、タイムも大賞典２分６秒０、前走のブリリアントカップは２分６秒５だから、南関東同士なら地力は一枚上。帝王賞にメド立てたい。
ディアドムスも見限れない。前走のブリリアントカップは、川崎記念後にひと息入れていた分と、16頭立ての大外枠が響き、勝負処で後れを取った分の３着。昨年の勝島王冠、報知オールスターカップ連破時はインパクト大のまくりで、今回は叩かれ一変の期待も。２歳時全日本２歳優駿（JpnⅠ）勝ちの底力を見せてほしい。
昨年の１、２着馬ウマノジョーとタマモネイヴィーは、昨年いずれも別定54キロだったが、今年は定量57キロだけに連下まで。キングミニッツはひと息入った前走３着で重賞にメド。コース、距離いずれも得意で。実績馬ユーロビートは叩いてからか。モンドアルジェンテは未知の魅力も、ＪＲＡ在籍時の実績からは△まで。
◎リッカルド
○ヒガシウィルウィン
▲ディアドムス
△ウマノジョー
△タマモネイヴィー
△キングミニッツ
△モンドアルジェンテ
（日刊競馬 小山内完友）
