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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(8/1 サンタアニタトロフィー)

大井

2018年07月31日レース予想

「秋の大一番へ向けてバルダッサーレが更なる飛躍」

 

 TCK大井競馬場とアメリカのサンタアニタ競馬場が友好提携を結んだことを冠して、以前の関東盃の名称から1996年に現在のレース名に改称された。

 南関東夏シーズンのマイル路線としてスッカリ定着し、秋から冬場へ向けて見逃せない一戦となった。南関東の重賞でも数少ないハンデ戦ということもあり、斤量による取捨も重要なポイント。

 

 2走前のスポーツ報知賞で、東京ダービー以来となる約2年ぶりの勝利を挙げたバルダッサーレ。

 それ以前も体調面などは特に問題なく歯痒いレースが続いていたが、距離短縮や脚質転換、そして鞍上は笹川騎手へスイッチ。これらがすべて噛み合い鮮やかな復活劇。続く武蔵野OPも快勝して、フロックではないことを証明。満を持して当レースに出走の運びとなった。

 やはり一番のポイントは斤量56キロという点。近2走より1キロ軽くなる点に加え、後述のヒガシウィルウィンとは3キロ差。これは明らかに有利に運ぶとみて間違いはなさそう。久々の重賞制覇へ機は熟した。

 

 勿論相手筆頭はヒガシウィルウィン。

 昨年の東京ダービー、ジャパンダートダービーを勝っている実績はメンバー随一。その後勝ち星はないが、交流重賞でJRA勢の面々と鎬を削ってきた。前走の帝王賞でも1秒圏内の5着に健闘しており、その実力は申し分なし。

 ただし、昨年1月のニューイヤーC以来の千六、そして初めて経験する59キロという斤量。その点に一抹の不安があり、評価を下げたが能力では◎と全くそん色はない。

 

 メンバーレベルはあれど、安定さでは群を抜くフォクスホール。

 3歳時は京浜盃5着など重賞でも好走していたが、その後はB級からコツコツと実績を積み上げ久々の重賞挑戦。昨年11月からの10戦は全て馬券圏内に好走。2走前の武蔵野OPではバルダッサーレに1馬身差の2着ならこのメンバーでも十分戦える。

 

 昨秋の埼玉新聞栄冠賞で58キロを背負い、3歳馬ながら古馬を撃破したカンムル。

その後休養を挟み、休み明け緒戦の前走は5着。ただ、これは叩き台と割り切れば、今回は人気的にも馬券的な妙味がある。

 

 夏場に強い古豪ムサシキングオーや、奥深さを見せるモンドアルジェンテ、前走のトライアルを制して参戦するリコーベルリネッタもマークしておきたい。

 

◎バルダッサーレ

○ヒガシウィルウィン

▲フォクスホール

△カンムル

△ムサシキングオー

△モンドアルジェンテ

△リコーベルリネッタ

 

ケイシュウNEWS 石井 一治 

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