同舞台で行われた昨年のレディスプレリュードの1、2着馬が有力。アタマ差で2着だったファッショニスタは当時3カ月振りの実戦でJBCレディスクラシックに向けての叩き台という印象があった。そのJBCレディスクラシックでは1番人気に推されながらも3着だったが、これは浦和1400メートルの適性の差が出ただけ。今回は走り頃の叩き3戦目で馬体も締まってきただけにキッチリ結果を残したいところ。
レディスプレリュードを制したアンデスクイーンはその後JBCクラシックに挑戦して8着。前走のクイーン賞では1番人気で確勝と思えたが、後手に回ったうえに前が有利な展開で末脚不発。それでも0秒7差だっただけに悲観することはないし、左回り未勝利に対して右回り7勝。デキ落ちもないだけに巻き返し必至だろう。
そのクイーン賞を制したのはクレイジーアクセル。昨年は遠征してノースクイーンカップとビューチフルドリーマーカップを制して絶好調だったが、その後のレディスプレリュードでは4着。さすがに中央勢の壁は厚いと思えたが、52キロの軽量も味方して鮮やかな逃げ切り。3歳時から東京湾カップを制するなど活躍を見せていたが、ここへきて本格化の様相。ここも迷いのない逃げで中央勢を迎え撃つ。
マドラスチェックは昨年の関東オークスで2着。その後はスパーキングレディーカップ4着、レディスプレリュード8着。やや古馬との差を感じさせる内容が続いたが、今回は間隔を開けて再調整。大型馬の4歳だけにまだまだ成長の余地を残しているし、引き続き森騎手も魅力。上位にマークする必要があるだろう。
条件戦ではあるが、ここへきて2連勝と状態の良さが目立つメモリーコウは成長株。大幅に相手が上がって楽ではないが、1800メートルは(3130)と得意としているし、母は東海で9勝を挙げ、重賞も制した実力馬。エスポワールシチー産駒でもあり、地方のダートならより持ち味が生きる可能性があるだけに侮れない存在。
今回が中央からの移籍初戦となるサルサディオーネは、ここ2戦こそ崩れたが、昨年のスパーキングレディーカップではファッショニスタ相手に2着とまだまだ衰えは見られないし、再生されてもうひと花を咲かせることも十分に考えられる。配当的な妙味を考慮なら狙い目は今回かもしれない。
(勝馬 小栗啓裕)