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【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(1/29 川崎記念 [JpnI])

川崎 重賞

2020年01月28日レース予想

 中心になるのはチュウワウィザード。前走のチャンピオンズカップは4着だったが、相手関係に着差を考えても全く悲観する内容ではなかったし、JBCクラシックを制して帝王賞でも2着と地方のダート適性はかなり高い。初コースではあるが、船橋のダイオライト記念を快勝だから全く問題はないはず。自在に捌け展開に左右されないのも心強い。

 

 デルマルーヴルは前走の名古屋グランプリで久し振りの重賞制覇。古馬相手に結果を残せたのは大きな収穫だったし、現状ではゆったり乗れる長距離の方がより持ち味が生きる印象がある。ジャパンダートダービーではクリソベリル相手に2着、世代屈指の素質馬だけに、ここでも結果を残すようなら更なる飛躍が期待できる。

 

 ケイティブレイブは一昨年の勝ち馬で昨年は2着。開腹手術明けで半信半疑だったにも関わらず浦和記念を快勝と力を示したが、一転して前走の東京大賞典では8着。これは相手関係よりも数字通りやや太かったのが敗因と考えられるし、状態が落ちているとは思えない。森騎手との新コンビで巻き返しを狙う。

 

 昨年の羽田盃を制したミューチャリーは10月以来の実戦だが、使い込むより間隔を開けた方がパフォーマンスは上がる印象がある。鎌倉記念をレースレコードで圧勝したようにコース適性は高いだけに、中央勢が相手でも一歩もヒケは取らない。

 

 17年の勝ち馬オールブラッシュは2走前から大井に移籍したが、前走の報知オールスターカップで復活V。昨年も3着だったようにこの舞台では走りが変わってくるし、明けて8歳といっても数を使っていないだけに馬はまだまだ若い。もうひと花を咲かせる可能性は十分だろう。

 

 昨年の東京ダービー馬ヒカリオーソは前走の報知オールスターカップでは1番人気に押されながら3着だったが、これはスローペースで決め手の差が出てしまった印象があった。番手もこなすが、やはり逃げてこそのタイプ。一転して今回は気楽な立場だけに捨て身の積極策ならアッと言わせるシーンがあるかもしれない。

 

 アナザートゥルースは昨年のアンタレスステークスを制しているが、名古屋大賞典3着、浦和記念2着、名古屋グランプリ3着と地方のダートでは今ひとつ詰めが甘くなってしまう。ただ、その反面、堅実な走りを続けているし、距離短縮もプラスに働く。奥手の血統でこれからまだまだ成長が見込めるだけに侮れない。

 

 昨年の覇者のミツバだが、その後は休みを挟んだこともあり4着が最高。昨年のデキには及ばず今年は苦しい競馬になりそうだ。

 


(勝馬 小栗啓裕)

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