「安定感抜群のタービランスが軸」
来月の大井記念、6月の帝王賞へと続く南関東古馬中距離路線。当レースは大井の外回り1800メートルが舞台の別定戦ということで、素晴らしいメンバーが揃った。無観客競馬ではあるが、激戦必至で見逃せない一戦だ。
タービランスは昨年の当レース2着馬で、何しろ抜群の安定感。デビューからこれまで掲示板を外したのは2歳時、中央の芝に遠征した時とダートグレードの北海道2歳優駿、そして2017年の東京大賞典。この計3戦だけ。手替わりにはなるが酒井忍騎手なら大きく評価を下げる必要もなく、状態面も依然良好。ここもスッと流れに乗って勝ち負けに。
ノンコノユメは前走、フェブラリーSを使って8着。現状、ワンターンの1600メートルは忙しかった感じ。大井の外回り1800メートルに替わるのは間違いなくプラスで、このコースでは崩れ知らず。中間の調整は順調、実績的にも見直し当然。
ヒカリオーソは前走の川崎記念で2着。脚質にも幅を増しており、昨年の東京ダービー馬が着実に進化を遂げている。ちょっと間隔はあいたが仕上がりに不安はなく、コース替わりも勿論OK。このメンバー相手でもまず勝ち負けと見る。
マルカンセンサーは紅一点の牝馬だが、その能力は男勝り。休み明けをひと叩きして順当に良化を見せていて、過去7戦して3勝、2着2回の大井の外回り1800メートルはベストの舞台。流れさえ向けば的場文騎手の手綱で最後一気に強襲。
リンゾウチャネルはデビューから14戦10勝、2着3回で昨年の道営三冠馬、NARグランプリ2019・3歳最優秀牡馬。道営在籍時はリンノレジェンド(黒潮盃、ダービーGP、道営記念をV)に相手にしなかった。注目の移籍緒戦だ。
サウンドトゥルーは10歳馬だが、大きな衰えは見られず、昨年の当レース(8着)時より充実している感じさえする。引き続き森騎手鞍上で要重視。オールブラッシュは脆さ同居も能力は確か。除外明けでも自分の形になれば一発あり。
◎タービランス
〇ノンコノユメ
▲ヒカリオーソ
△マルカンセンサー
△リンゾウチャネル
△サウンドトゥルー
△オールブラッシュ
(競馬ブック 木村 悟)