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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(6/3 東京ダービー)

大井 重賞

2020年06月02日レース予想

 雲取賞と羽田盃を制して2冠を狙うゴールドホイヤーが中心となる。以前は差し馬のイメージが強かったが、羽田盃では一転して先行策から正攻法の競馬で他馬を完封。京浜盃をパスしてゆったりとしたローテーションだけに更に良化気配だし、この母系なら距離が延びても全く不安は感じない。極端な馬場悪化でもない限り計算できる一頭。

 

 ただ、今年のクラシックの王道を歩んできた馬たちは展開ひとつで着順が入れ替わる力関係。別路線からの馬にもチャンスはあるはずでウタマロが怖い存在。現在3連勝中で前走のクラウンカップは着差以上に強い内容。2着のマンガンがそのあとの東京湾カップを制しており、レースのレベルが高かっただけに価値は大きいし、自在に立ち回れる器用さもある。初コースで初距離ではあるが、馬格に恵まれ、まだまだ成長が見込めるだけに一気に頂点に上り詰める可能性は十分にある。

 

 京浜盃を制して羽田盃は2着だったブラヴールは母が南関の牝馬3冠馬で血統面の魅力は十分だし、デビューから7戦してオール連対と抜群の安定感は光る。負担の掛かるレースが続き、ローテーションからも多少疲れは心配ではあるが、依然としてデキは高いレベルで安定。急逝した恩師である佐藤賢二調教師に勝利を捧げたいところだろう。

 

 ティーズダンクは道営で1800メートルのサンライズカップを制しており、全日本2歳優駿では0秒1差の3着とクラシック戦線でも活躍できる素材。今年に入ってからは京浜盃3着、羽田盃4着ともう一歩のレースが続いているが、多少太目の状態が続いているのは事実。おそらく大目標は今回のレースできっちり絞ってくるはずだし、決め手勝負になれば戴冠の可能性も。

 

 1番人気に推された羽田盃ではまさかの7着だったコバルトウィングだが、移籍初戦の京浜盃では2着と十分に力を示したし、中央時代にはUAEオークス3着セランと0秒4差の競馬がある。前走を反動と見れば当然見直せるはずだ。

 

 穴で注目したいのはモンゲートラオ。完調手前と思えた前走の羽田盃だったが、5着と素質の片鱗を見せたし、叩き3戦目で走り頃の今回は更に状態を上げてくるはず。差す競馬も板についてきただけに混戦になればアッと言わせるシーンもありそう。

 

(勝馬 小栗 啓裕)

勝馬