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【浦和】競馬専門紙記者の重賞予想(11/25 浦和記念 [JpnII])

浦和 重賞

2020年11月24日レース予想

「晩秋の浦和に集う砂の強者だち」

 

 例年JBCとチャンピオンズCの間に行われるため、超一線級の参戦こそ少ないが、3歳馬や上がり馬といった来年はブレイク必至という馬にとっては正に力試しとも言える一戦。今年も各方面から次のダート界を担う存在となるべく個性的な面々が揃った。

 

 この秋2戦が苦戦を強いられているダノンファラオだが、やはりJDD勝ちの勲章はこのメンバーでも燦然と輝く。来年への飛躍も期待して本命に推す。

 秋緒戦の日本テレビ盃は休み明けもあり当然馬体増。そこに加え超がつくハイペースを三番手追走。成長分もあるにせよ、これでは息が保たなかったのも致し方ない。JBCでは敢然とハナを叩いていったものの、国内最強のクリソベリルといった面々の古馬の壁はさすがに高かった様子。むしろそれでも大崩れせず。5着に粘れたことを評価したい。

今回は内枠勢の出方が気になるが、さほど苦労せずハナを切れそうだし、コーナーを六回回る浦和二千なら極端なハイペースも考えづらい。秋三戦目で調子も上がってきていると見れば、正に負けられない一戦。過去のレース傾向からも3歳馬が好成績を挙げているデータも後押しする。

 

 ここに立ちはだかるのは今年からダートに転向して6戦5勝。前走日本テレビ盃でその名を全国に轟かせたロードブレス。ハイペースの中を動いて行って勝ち切ったのは高く評価できるし、ダート戦を経験する毎に着々と進化していっている様子。今回は距離延長で良績のない二千だが、芝の二二で勝鞍があり本質的には問題ないはず。トリッキーな浦和コースさえ克服できれば、アッサリ勝ち切る場面があっても不思議ない。

 

 ウェスタールンドは能力だけならメンバートップともいえるが、2着9回に実績が示すようにとにかくレース運びが不器用。突き抜ける時の破壊力とは裏腹に、取りこぼしも多く悩ましい。他力本願ではあるが、想定よりもペースが上がり適度に馬群がバラけた処を捌き切れれば勝利の目も見えてくる。

 

 ダート中距離界では安定した走りで崩れ知らずなデルマルーヴル。重賞も二つ勝っているが、先述のウェスタールンド同様に2着が6回と何とも歯痒い。自力で引っ張っていくタイプではないので展開に左右されるタイプだが、昨年の浦和記念4着でコース実績は十分。この経験値は混戦になればなるほど生きてくるはず。

 

 タービランスは休み明けの前走を勝って衰えがないことを存分にアピール。約3年ぶりのダートグレード競走だが、地元代表の意地を見せるはず。

 

 ストライクイーグルもタービランスと同じく7歳の秋を迎えたが、前走でJRA勢の一角を崩して全く衰え知らず。引き続き南関リーディングの森騎手騎乗で虎視眈々と逆転を狙う。

 

◎ダノンファラオ

○ロードブレス

▲ウェスタールンド

△デルマルーヴル

△タービランス

△ストライクイーグル

 

(ケイシュウNEWS 石井 一治)

 
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