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【浦和】競馬専門紙記者の重賞予想(1/7 ニューイヤーカップ)

浦和 重賞

2021年01月06日レース予想

「クラシック前哨戦始まる カギを握る枠順とハナ争い」

 

最近の勝ち馬をみても、17年のヒガシウィルウィンは東京ダービー、ジャパンダートダービーに勝ち、18年ヤマノファイトは羽田盃馬、19年トーセンガーネットは桜花賞、東京プリンセス賞の2冠、2着のヒカリオーソも東京ダービー馬と、数々の活躍馬を輩出している。今年もクラシックに向け見逃せないレースである。
 

今年のメンバーに南関東重賞勝ち馬はおらず、これから実績を築くメンバー構成。◎は浦和デビュー馬で重賞3・2・3・5着のジョーロノだ。南関での重賞3戦はいずれも徹底逃げで時計も優秀、兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)は控える形になったが、大崩れせずなんとか地方馬最先着に踏ん張った。相手が楽になり楽勝かと思われた前走浦和ジュニアチャンピオンは案外辛勝だったが、最重量57キロを背負ったからだろう。浦和1600mは枠順がカギになるが、絶好の3番。ただし、隣が同型のピースフラッグだけに、ハナは五分五分。行っても2番手でも、園田でのレース振りからもまず崩れることはないはず。
 

○はトランセンデンス。ホッカイドウ競馬でデビューし、JBC2歳優駿(JpnⅢ)2着の実績を引っ提げて、ジョーロノと同じ小久保厩舎に移籍。そのJBC2歳優駿では上がり最速38.2で直線猛烈に追い上げての2着。前走全日本2歳優駿(JpnⅠ)は中団追走で見せ場ない6着(2.2差)だったが、左、小回りにも無難に対応した。広いコース向きの走りで浦和1600mの適性は正直微妙だが、先々、特にクラシックでの活躍が楽しみな馬だ。能力は高い。

 

▲ハートプレイスはホッカイドウ競馬所属時に平和賞3着。転入初戦の前走条件戦は2着だったが、1600m1分42秒0は悪くないタイムで、ジョーロノとの比較からも1度叩かれての良化度ひとつでチャンスはある。


3勝いずれも好タイムの逃げ切り勝ちだったピースフラッグは4番枠で、隣のジョーロノとどう折り合うか。自分の競馬できるかがカギになるだろう。ワールドリングはデビュー以来好内容のレース振りで2勝2着1回。さらに平和賞4着、盛岡の南部駒賞4着と好メンバーの中で存在感を示した。能力自体は一線級でここでもヒケを取らない。持ち前の息の長い末脚が活きれば。サヨノグローリーは浦和生え抜き【2-2-1-0】。前走の浦和ジュニアチャンピオンでは、勝ったジョーロノを凌ぐ38.7の末脚で2着となり、オープン相手にメドが立った。サイダイゲンカイはホッカイドウ競馬で栄冠賞に勝ち。その後2戦して浦和転入。4戦目の前走で転入初勝利を挙げて勢いに乗るが、2か月で4走はさすがにハードだろう。現状逃げがベストで、同厩ジョーロノ、川崎ピースフラッグとの兼ね合い次第だ。

 

◎ジョーロノ
○トランセンセンデンス
▲ハートプレイス
△ピースフラッグ
△ワールドリング
△サヨノグローリー
△サイダイゲンカイ

 

(日刊競馬 小山内完友)

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