ウマプラ

【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(4/21 クラウンカップ)

川崎 重賞

2021年04月20日レース予想

「念願の重賞Vへ!ジョーロノが一気の逃走劇」


 川崎競馬が令和3年度のスタートを迎えた。例年通りにスパーキングナイターとしてナイトレースを開催。当開催の重賞レースはクラシックを目指す3歳馬が集う第24回クラウンカップ。力の拮抗したメンバー構成となり激戦が予想される。勝ち馬には東京ダービーへの優先出走権が与えられるだけに、各陣営とも目の色を変えて権利獲りに挑む。なお、ここまで3戦3勝で人気の一角と思われていた2枠2番のレスポンデール号は出走取消となりましたので、ご注意ください。


 ジョーロノは浦和デビューで新馬から3連勝。その後は重賞路線を歩んで着実にスケールアップ。タイトルこそないが、前走の京浜盃を除けば、異なる場所、距離で掲示板を外さない走り。世代上位の実力を備えているのは間違いない。今回は一見して楽に主導権を握れる組み合わせ。これまでのキャリアを重視すれば、念願の重賞制覇が見えてくる。逃げて完全燃焼。


 ギガキングは盛岡の2歳重賞・南部駒賞を勝っていて今回のメンバーでは唯一のタイトルホルダー。移籍緒戦だった雲取賞はインで粘る競馬で見どころ十分。前走の特別戦は好位で折り合い、あっさりと抜け出す完勝。JBC2歳優駿で0秒5差の6着は伊達ではなかった。操縦性の高い走り、川崎コースは全日本2歳優駿で経験済み。当然、勝ち負けの期待は高まる。


 ディーノランページはJRAを3戦で切り上げて、浦和・小久保厩舎に移籍。その緒戦(昨年11月)は最後の直線で1頭になってから急ブレーキ。それでも再加速してのVに潜在能力の高さを認識させた。粗削りな走りは徐々に解消されており、心身とも着実に成長。大外枠だが、揉まれないポジションを取れるだけに、むしろ好都合と判断。大駆けの可能性を秘める。


 トーセンマッシモは父キングカメハメハ、母ホエールキャプチャ。一本筋の通った血統で奥深さがある。前走を除けば南関東で5戦4勝3着1回。手替わりも本橋騎手なら問題ない。ジョエルは馬体が絞れた前走で状態の良さを存分に生かして完勝。新馬Vの好素材で、ここまで掲示板外なし。軌道に乗っており、重賞でも互角以上に。ノートウォージーの前走は揉まれてまったく力を出せず不完全燃焼。逃げ馬の直後でスムーズな立ち回りができれば、食い込む余地は十分に残されている。


◎  ジョーロノ
〇  ギガキング
▲  ディーノランページ
△1 トーセンマッシモ
△2 ジョエル
△3 ノートウォージー

 

(競馬ブック 八重樫英貴)

競馬ブック