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【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(5/3 若潮スプリント )

船橋 重賞

2021年05月02日レース予想

「前走圧勝ファイナルキングが逃げ切る」

 

 昨年まで2年オープンで行われ、特に1200mに距離延長された昨年は、勝ち馬カプリフレイバーがその後優駿スプリントを制しているように、重賞に格上げされ、今後重要なトライアルの位置付けを担うレースとなった。

 

 ファイナルキングは前走7馬身差の圧勝で逃げ切った。1分12秒0(やや重)は、昨年のこのレースを8馬身差で圧勝したカプリフレイバーの勝ちタイム1分12秒3(やや重)と早くも同等のタイムで、同日の古馬B2京葉スプリントに勝ったエターナルフレイムの1分12秒6を凌ぐ好タイムだった。現状逃げ一手だが、前半34秒台のスピードで、上りも前走37秒台としっかりまとめるようになってきた。今回唯一のサウスヴィグラス産駒で、母は12年優駿スプリントに勝ったゴールドキャヴィアという、生粋のスプリンターだ。

 

 エンテレケイアはJRA1勝クラスから転入。初戦となった前走は2着に8馬身の差を付ける圧勝だった。ダート1200mは2戦し2、15着。暮れの中山で1分12秒0の好タイムをマークしている。1度叩かれ良化。初コースになるが左回りはいずれも東京ダート1400mで【1-1-0-1】なら問題ないだろう。

 

 ブラックストームは大井1200mで3勝。左回り、船橋と初モノになるが、休み明けの前走で持ちタイムを更新したように、走る度に成長をみせている。今回大外だが、スムーズにレース出来れば上位争い。


 前走トライアルを快勝し、船橋1200m【2-1-0-0】のチャンプタイガーも軽視できない。特に厳しい位置から大外一気に差し切ったレース振りからは、高い1200m適性がうかがえる。4番手評価ではあるが、好勝負になってもおかしくはない。


 マテーラフレイバーは新馬、2戦目の1000m、1200mを連勝している。その後1400mでも逃げ切っているが、本質的にはスピードを生かすタイプで、流れに乗れた時は好走するし、勝負根性もある。すんなりならなお良いが、今回は展開しだい。リュウノヘラクレス3戦連続2着と勝ち切れないが、1200m【2-3-0-1】と安定感は高い。前走は出遅れから直線一気の2着と、新味をみせた。初コースがカギも、素質はヒケを取らない。ハートプレイス新馬戦に勝ち、イノセントカップ2着。平和賞3着後転入し南関東では未勝利も、主にマイル路線で、久々の1200mで変わり身には要注意だ。

 

◎6ファイナルキング
○1エンテレケイア
▲12ブラックストーム
△7チャンプタイガー
△3マテーラフレイバー
△8リュウノヘラクレス
△9ハートプレイス

 

(文/日刊競馬 小山内完友)

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