『馬券の中心に推すのは連覇を狙うラプタス。』
3歳春に未勝利を勝ち上がると3勝クラスまで4連勝。オープン初戦は8着に敗れたが、グレード初挑戦となった黒船賞を見事に制すと、続くかきつばた記念も鮮やかな逃げ切り勝ち。実績からトップハンデを課せられるのは仕方ないところで、前走で同斤量の58キロを克服していることからすれば、連覇の可能性は結構高いとみる。理想は昨年同様のマイペースでの逃げだが、精神面の成長がうかがえる今なら控える形になっても格好つけるはず。
人気的には黒船賞を圧勝したテイエムサウスダンが上位に支持されそう。確かに前走は額面通りの強さだったが、自分の型にはまったのと、メンバーに恵まれていた印象もある。大型で斤量増は苦にしないが、相対的にみると57.5キロは見込まれた気がする。外枠が当たったのは歓迎でも、中途半端な立ち回りでは思わぬ凡走もあるのでは。
代わって評価を繰り上げたいのがベルダーイメルとノボバカラ。
前者は4勝すべてがローカル開催でのもので低く見られがち。しかし上位人気を裏切っていた時期と違い、近走は実に安定したレースぶりで、まさに本格化の趣を見せている。鞍上は勢いのある吉田隼人騎手で、リード次第では一気にタイトル奪取も可能だろう。ノボバカラは9歳という年齢は引っ掛かるが、このレースを4歳時に制して、昨年は2着。妙に相性のいいコースと距離で、しかも鞍上は名古屋の第一人者・岡部誠騎手。配当的に一発を狙うならこの馬がお勧め。
不気味なのはスマートセラヴィー。矢作厩舎と言えば、連闘策で安田記念を制したモズアスコットを思い出す。少々思い込みが過ぎるかもしれないが、無理使いはあり得ないし、あえてここに臨んでくるのは何か期するものがあってこそだろう。
地方馬では東海地区にとっては脅威の1頭となっている兵庫のナリタミニスター、地元・名古屋のゴールドクイーンは一昨年の覇者であり、穴の要素がある。しかしこれらより魅力的なのがメイソンジュニア。前走の末脚はひと際目立ったもので、この中間もすこぶる順調な様子。中央時の実績からして大物食いがあるならこの馬を置いて他にない。
◎ラプタス
○ベルダーイメル
▲ノボバカラ
△テイエムサウスダン
×1スマートセラヴィー
×2メイソンジュニア
(競馬東海・鬼頭信正)
こじつけも感じるでしょうが、ピンと来た方はぜひ乗ってみてください。