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【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(5/5 かしわ記念[JpnI])

船橋 重賞

2021年05月04日レース予想

「マイル3戦3勝カフェファラオ」

 

 昨年はJRA6頭に対し、地方馬はB1のナンヨーオボロヅキ1頭という寂し顔ぶれだったが、今年は12頭が揃った。

 

 JRA勢の中心はカフェファラオ。今年2月のフェブラリーステークスでは、好位3番手から抜け出し。1分34秒4はG1昇格後良馬場では最速のタイムだった。過去の勝ち馬で34秒台をマークしたのはカネヒキリとエスポワールシチーのみで、スピードに関しては過去のダートチャンピオンとそん色ないレベルだ。船橋は初コースだが、左回りなら影響はなさそうだ。
 対する地方競馬勢の中心はカジノフォンテンだ。東京大賞典はオメガパフュームのクビ差2着、川崎記念ではオメガパフュームに3馬身の差を付け、地方馬としては久しぶりの中長距離Jpn1制覇となった。前走京成盃グランドマイラーズはクビ差で勝ったが、相手がタービランスなら評価できるし、自身持ちタイムを1秒以上短縮した1分38秒1なら、さらに成長したとみていい。ハナを切る競馬が続いているが、控える競馬も出来る。
 昨年の勝ち馬ワイドファラオも連覇を狙う。好走、凡走の差が激しい馬だが、昨年は前走フェブラリーステークス12着、今年も前走フェブラリーステークス14着なら、ある意味縁起がいい。ただ、今年は同型が多く、前々でどう捌くかがカギだろう。
 サルサディオーネ、ワークアンドラブ、カジノフォンテン、ワイドファラオ、あるいはインティと、行きたい馬が多く前掛りの競馬になりそうで、そうなると差し馬勢の出番。タイムフライヤーは昨年夏のエルムステークスを上がり35.7の末脚で完勝。以降ひと息の競馬だが、末脚は確実で、今回は展開的にもチャンス大。同じくソリストサンダーも昨年の武蔵野ステークスで10番手から上がり35.6。ミューチャリーも昨夏のマイルグランプリ以降もう一歩だが、前走のフェブラリーステークスは7着ではあったが、上がり35.6は勝ち馬カフェファラオと同タイム。決め手を生かすには絶好のメンバーだ。
 インティは一昨年の2着馬。いかにリズム良く走るかがカギで、意表を突くつっぱり先行もありえる。
 印が回らなかった組では大外のサンライズノヴァの末脚にも注意だ。

 

 ◎3カフェファラオ
 ○6カジノフォンテン
 ▲8ワイドファラオ
 △1タイムフライヤー
 △11ソリストサンダー
 △5ミューチャリー
 △10インティ



(日刊競馬:小山内完友)

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