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【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(7/21 習志野きらっとスプリント )

船橋 重賞

2021年07月20日レース予想

「真夏に吹き抜ける一分の疾風」

 

 昨年から南関東S1に昇格され、今年も各地で行われた地方競馬スーパースプリントシリーズから速力自慢が集まった夏の船橋の名物重賞。その地方競馬スーパースプリントシリーズのファイナルは船橋を舞台に、電撃の5ハロン勝負が繰り広げられる。

 

 昨年は惜しくも2着に敗れた地元船橋の雄キャンドルグラスが雪辱を果たす。

 クラシック路線でも名を馳せたが、3歳秋から短距離路線に転向してから安定感が更に増した印象。船橋千メートルに関しては船橋記念2連覇を含む4戦3勝、2着1回。唯一の敗戦は昨年の当レースでノブワイルドに敗れたのみ。今年も昨年と同様に4月の東京スプリント3着以来のレースになるが、休み明けは【0230】と大崩れしていないのも魅力。激化する先行争いの直後から、直線抜け出しのシーンが目に浮かぶ。

 

 転入緒戦の前走は19キロ増ながら完勝と、JRAオープン馬の力を見せつけたコパノフィーリングが相手筆頭。4歳だが大事に使われまだ10戦しか消化しておらず伸びシロは十分だし、ダートの短距離戦では随所に資質の高さを感じさせる走り。昨夏に小倉の釜山Sでマークした57秒5のタイムは十分胸を張れるもの。陣営の「ここを目標に調整してきた」という言葉通り、このレースから南関東の短距離路線のスターダムへ駆け上がって行けるかに注目。

 

 そしてNHKマイルCなどを制したジョーカプチーノ産駒の3歳馬ジョーロノが勇躍参戦。前走の優駿スプリントは初めての千二、ただ一頭58キロを背負うという条件。スタートも並みだったが、鞍上の叱咤に促されると一気にハナを奪い切った。ラストは上位2頭の切れ味に屈したが、最後まで粘り切って3着なら悲観するものではない。過去当レースには3歳馬が3頭出走して1勝、2着1回、4着1回の好成績。昨年はノブワイルドでこのレースを制した左海騎手&小久保厩舎のコンビにも俄然注目が高まる。

 

 昨年は3歳馬として参戦も、ノブワイルドとの先行争いに敗れて4着だった北海道のアザワクが今年も登場。前走グランシャリオ門別スプリントで古豪メイショウアンカーを抑えての経緯は昨年と同じ。一年経ちそのスピードに益々磨きがかかったなら、今年も上位を賑わせることは必至。

 

 休み明けで川崎の新設重賞、川崎スパーキングスプリントを制して挑むのはカプリフレイバー。船橋千メートルでは3着以下無しの実績だが、1月の船橋記念ではやや水をあけられた感の3着。叩き2戦目でその差をどこまで縮められるかに尽きる。

 

 条件馬の身ながら挑んだ船橋記念が大健闘の2着だったアドバイザーもマークは欠かせない。馬券圏内を外したのは3歳時の千五戦の一度だけという抜群の安定感。地道に勝ち星を積み上げ、大輪に花を咲かせるかに期待が高まる。

 

 高知のダノンジャスティスはデイリー杯2歳Sで4着の実績がある素質馬。JRAでは3勝クラスだったが、高知移籍緒戦で当地の重鎮サクラレグナムに完勝。園田遠征の前走では820メートルという超スプリント戦に戸惑ったのか同厩舎ダノングッドに完敗したが、若干でも距離が延長するのはプラス。上位食い込みがあっても何ら驚けない。

 

 ◎キャンドルグラス

 〇コパノフィーリング

 ▲ジョーロノ

 △アザワク

 △カプリフレイバー(※出走取消)

 △アドバイザー

 △ダノンジャスティス

 

ケイシュウNEWS石井 一治

 
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