ウマプラ

【浦和】競馬専門紙記者の重賞予想(7/22 プラチナカップ)

浦和 重賞

2021年07月21日レース予想

「照り付ける太陽の下、漲るベストマッチョが躍動」

 

 今週は21日に船橋で究極のスピード勝負・習志野きらっとスプリント、そして22日に浦和競馬場で第4回プラチナカップと連日の重賞が組まれている。

 

 中心は昨年の覇者、川崎のベストマッチョで異論なし。JRA在籍時を含み通算7勝の内、5勝を千四で挙げているこの距離のスペシャリスト。昨年は転入緒戦の前哨戦を実績馬ブルドッグボスと接戦の末に2着ののち、本番では四角先頭から押し切り、正に力の違いを見せた一戦。その後も交流重賞でも再三見せ場を作り、着々と実績を積み上げてきた。前走は番手の競馬から一旦先頭に立つシーンも見せたが、最後は4着。ただし、1分25秒6の走破タイムで持ち時計を更新。今年8歳を迎えたが、馬体の張りや気合乗り上々で全く衰えを感じさせない。南関同士のここなら、自分の競馬に徹すれば自ずと勝利への道が開けてくるはずだ。

 

 ベストマッチョの連覇を阻むとすれば、2019年には佐賀のサマーチャンピオンを勝っているグランドボヌールだろう。転入2戦は実績を考えると物足りない走りだったが、3戦目の前走を好時計で逃げ切った。雨の影響もあり高速馬場が向いたとも言えるが、レコードにコンマ3秒差は能力の裏付けがなければ出せるタイムではない。しかも最後までほぼ追われることもなく、鞍上が後ろを確認する余裕からも、ビッシリと追っていればレコードを更新した可能性も。今回もメンバー的にほぼ逃げが確定なら、マイペースを貫くのみ。

 

 3番手には前走しらさぎ賞勝ちのダノンレジーナを挙げたい。下級条件から星を積み、昨年末の東京シンデレラマイルで初重賞制覇。今年は交流重賞エンプレス杯で4着など、いよいよ完成の域に達してきた感。距離は二千ぐらいまでならこなせるタイプだが、やはり全8勝を挙げている千四がベストパフォーマンスを発揮できる舞台。しかも、地元浦和コースは着外なしの安定感で、並み居る牡馬を撫で斬るシーンがあっても不思議はない。

 

 全日本2歳優駿勝ちのあるヴァケーションは若干リズムに乗れていない様子だったが、3走前のプリムローズ賞2着に復活の兆し。さすがに新馬戦以来となる九百の前走は名うてのスプリンター相手に歯が立たなかったが、このレースを使われたことで行きっぷりが良くなってくるようなら変わり身がありそう。

 

 重賞挑戦は3歳以来のマムティキングは得意の千四を狙っての参戦。浦和コースは3歳時にニューイヤーC4着があるし、小林所属なら輸送も全く問題ない。ユングフラウ賞では2冠牝馬ケラススヴィアを破ったウワサノシブコ。初の古馬相手でハードルは高そうだが、何といっても53キロの斤量は魅力。得意の舞台から秋へ繋がる走りを期待。

 

◎ベストマッチョ

○グランドボヌール

▲ダノンレジーナ

△ヴァケーション

△マムティキング

△ウワサノシブコ

 

ケイシュウNEWS石井 一治)


 
ケイシュウ