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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(9/7 アフター5スター賞)

大井 重賞

2021年09月06日レース予想

「短距離で開眼!3歳精鋭ワールドリング」

 

 今開催のTCKはトゥインクルレース35年間の歴史を振り返る「トゥインクルヒストリー」として、これまでの大井競馬にまつわる話題がレース名に刻まれる。火曜日のアフター5スター賞には昨年のNARグランプリ年度代表馬サブノジュニアが出走。迎え撃つライバルたちも個性派が揃っており、スタートから目が離せない。秋の短距離戦線に向けて必見の一戦だ。


 ワールドリングはメンバー中、唯一の3歳馬。クラシック路線を戦い抜き、東京ダービーまで駒を進めた実力派だが、矛先を短距離に変えて優駿スプリントに参戦。見事に差し切り、勝ち時計は近6年で一番速かった。短距離の適性を見出した陣営の判断が実った。今回は初めての古馬相手で試金石となるが、1分11秒台突入は十分に可能。55キロの斤量も有利に働く。


 コパノフィーリングは移籍緒戦の前々走は万全の仕上がりではなかったが、番手から抜け出して快勝。そして前走の習志野きらっとスプリントは枠順の利があったとはいえ、あっさりハナを奪うと2着に0秒7差をつける完勝劇で初タイトルをゲット。スプリント能力の高さを証明して見せた。伸びしろ十分の4歳馬。ここをクリアできれば今後の大活躍が見えてくる。


 サブノジュニアは4月の東京スプリント以来で、大型馬の休み明け。目標は先で100パーセントの仕上げではないが、昨年のJBCスプリントを豪快に差し切っており、実績では断然。パドックではまったく気合を表面に出さないが、実戦に行くとガラッと変わるタイプ。59キロを背負うが、JBC連覇に向けて取りこぼせない一戦だろう。極悪馬場も前走で克服。


 プレシャスエースは前走の浦和の準重賞で当レースへの権利を獲得。さきたま杯でも逃げた速力はここでも通用。外枠を引いたが、左海騎手が敢然とハナを主張すれば残り目も。ニシノレオニダスは大井に移籍後4戦3勝2着1回。先行してひと脚使えるセンスの高い走りは重賞でも期待を持たせる。クルセイズスピリツは叩き2戦目の前走で出脚が改善されており、昨年の当レース5着以上を狙う。セイジミニスターはデビューから一貫して1200メートルを使われている生粋のスプリンター。


◎ワールドリング
〇コパノフィーリング
▲サブノジュニア
△1プレシャスエース
△2ニシノレオニダス
△3クルセイズスピリツ
△4セイジミニスター



(競馬ブック:八重樫英貴)

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