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【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(9/15 戸塚記念)

川崎 重賞

2021年09月14日レース予想

「夏を越して精悍さを増した3歳馬の競演!」

 

 川崎競馬スパーキングナイターは9月17日までの開催。メインは3歳秋のチャンピオンシップ、第50回戸塚記念。2018年からS1に昇格されて今年の1着賞金は3000万円。春のクラシックを戦ってきた実力馬と、夏を境に成長した上がり馬との対決は必見。今年は東京ダービー馬の参戦こそないが、今後、古馬重賞路線へと立ち向かう3歳馬たちの走りに注目が集まる。


 トランセンデンスは今年の羽田盃馬。移籍緒戦だった年明けの浦和・ニューイヤーカップを勝ち、2月の雲取賞、3月の京浜盃とクラシックの王道を歩んできた。前走の東京ダービーこそ体調面が伴わず大敗を喫したが、敗因は明らか。耐久力の高い走りは同世代で屈指の存在だけに復権を賭けた一戦になる。夏場を休養に充てて鋭意調整を施されて好仕上がり。川崎コースも昨年の全日本2歳優駿で経験済みで対応可能。アランバローズに土をつけた実力馬だけに、まともなら勝ち負け必至。


 ジョエルは前走の黒潮盃を58キロを背負いながら2着に1秒差をつける圧勝劇。東京ダービー4着、ジャパンダートダービーは8着に終わったが、ここにきて急激に力をつけてきた。一戦毎の馬体増が成長の証。川崎コースは4月のクラウンカップを快勝しており不安なし。鞍上の張田騎手は今年、重賞を7勝と絶好調。張田厩舎も2週連続の重賞Vがかかっている。


 ギガキングは5月の東京湾カップで、東京ダービー2着のギャルダル以下を完封。クラシック本番では結果を残せなかったが、秘めるポテンシャルの高さは上記2頭とも何ら遜色はない。春先は激しい気性がネックだっただけに秋緒戦で、どんな成長を見せているか。道中の立ち回りが鍵になるが、うまく仕掛けのタイミングが嵌まれば大勢逆転の可能性は十分にある。


 ギャルダルはデビューから6戦2勝、2着4回と連対パーフェクト。重賞タイトルこそないが、東京ダービーでアランバローズに肉薄した走りは間違いなく重賞級。鞍上に御神本騎手を迎えて大仕事も。ブライトフラッグは脚質転換が成功。東京ダービーでは最速の上がりで直線猛追して3着。初の川崎コースでも展開、流れひとつ。ランドファーストはここに入ると格下感は否めないが、前哨戦で見せた息の長い走りに地力強化がはっきり表れていた。休み明けを叩いた上積みを重視できる。

 


◎トランセンデンス
〇ジョエル
▲ギガキング
△1ギャルダル
△2ブライトフラッグ
△3ランドファースト

 

競馬ブック八重樫英貴

 
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