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【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(12/1 クイーン賞 [JpnIII])

船橋 重賞

2021年11月30日レース予想

「新星の誕生か、それとも女王の貫禄か。冬の牝馬戦線が幕をあける」

 

JBCレディスクラシックから約一か月。未だ興奮と感動が冷めやらぬ中、来季へ向けた冬の牝馬交流重賞戦線が火蓋を切って落とされる。
 昨年の当レース覇者にして、名実ともに南関女王と言って過言はないサルサディオーネの連覇成るか。それとも着々と実力をつけてきた新星が挑戦状を叩きつけ、新たな歴史に名を刻むかに注目が集まる。

 

 JBCレディス3着のリネンファッションの初重賞制覇に期待。
 前走はやや出負け気味のスタートで本来のポジションが全く取れず、1コーナーでは若干の不利で頭を上げるシーンもあり全く持ってチグハグな競馬。最後は3着に敗れはしたが、道中でインから掬い上げて行って逃げるサルサディオーネを真っ向勝負で負かしに行ったレースぶりは何ら悲観するものではない。前々走のブリーダーズGCは本来の積極策で気分良くレースを運んだが、勝った相手はアメリカのBCディスタフを制したマルシュロレーヌ。3着には3馬身差をつけており、これは完全に相手を褒めるしかない。
 今回は自身の最も得意とする左回りの千八と条件好転。好枠を引いたのも好材料で、何が何でもハナに行くであろうサルサディオーネの番手から機を見て抜け出す姿が容易に想像できる。今回は手替わりだが、日曜東京で10戦5勝、2着3回のルメール騎手なら問題なし。勿論同馬にも過去一回騎乗して2着があり、鞍上の勢いも後押しする。

 

 そして南関女王サルサディオーネも黙ってはいない。
 前走JBCレディスは10着と大敗。負けた要因は様々あるが、一番明白なのは右回りだった点に尽きるか。ここまで44戦のキャリアを誇り11勝を挙げているが、全て左回りでのモノ。対して右回りでは11戦してすべて着外。しかもすべて1秒以上の大敗を喫しており度外視できる。2走前は今回と同条件の日本テレビ盃で牡馬の強豪を一蹴しており年齢による不安もない。それどころか7歳にして依然進化を遂げているようにも感じる。不安があるとすれば、リネンファッションをぶっ千切った7月のスパーキングLCを皮切りに、月1走のペースで重賞を転戦。前走大敗でダメージが残っていないかは気懸り。そして57キロまで背負った経験があるとはいえ、リネンファッションと1.5キロ差はややハンデを見込まれた感も…。しかし、得意の左回りならそれらの不安も一気に払拭して、アッサリ連覇達成しても何ら不思議はない。

 

 そして新星という意味が一番相応しいのは3歳馬ウェルドーンだろう。
 連勝の勢いそのままに、牝馬クラシック3冠が懸かるケラススヴィアを捻じ伏せた関東オークスが圧巻の末脚。そして牡馬相手に果敢に挑んだJDダービーでもタイム差なしの3着に健闘と、世代上位の実力は疑う所なし。前走のレディスプレリュードでは古馬の壁に弾き返されたが、休み明けでもあり酌量の余地は十二分にある。叩き2戦目で左回り、関東オークスを制した鞍上で巻き返しを期す。

 

 新馬戦こそ芝で大敗したプリティーチャンスは、2戦目以降は全てダートで1秒圏内という堅実無比の成績。重賞初挑戦の前走みやこSでも4着に健闘。切れ味鋭い末脚が武器で、先行争いが激化し破綻が起きた際は一気に浮上のシーンがありそう。
 今回が南関東転入緒戦のダイアナブライト。大きく離されたとはいえ、レディスプレリュード4着なら一応のメドは立っているといえる。外厩からの出走だが、休み明け馬の仕上げには定評のあるミッドウェイFならその辺りの不安は一切ない。
 そして今回が初ダートのエリザベスタワー。春にはチューリップ賞を勝っており、実績は疑う所なし。ただし、外国産馬とはいえ、欧州に縁のある血筋だけにダート適性という点で若干の疑問符が付く。反面、距離延長に対しての不安は少ない。
 

◎リネンファッション
○サルサディオーネ
▲ウェルドーン
△プリティーチャンス
△ダイアナブライト
△エリザベスタワー

 

(ケイシュウNEWS 石井 一治)

岩手ケイシュウ