「2022年の牝馬ダート重賞路線が開幕」
2022年の牝馬ダート重賞路線が例年通り、当レースから開幕する。昨年の勝ち馬はマルシュロレーヌ。その後、3月に川崎のエンプレス杯を勝ち、8月に門別のブリーダーズゴールドカップをV、そして11月に日本馬で初となる米国のブリーダーズカップディスタフ制覇の快挙を成し遂げている。今年もなかなかの好メンバーが揃っており、見逃せない一戦だ。
メモリーコウは移籍緒戦の東京シンデレラマイルを2着。内回りの1600メートルは忙しい感じだったが、やはり実力馬。最後はしっかり脚を伸ばしてきた。ひと叩きして順当に良化しており、当レースは一昨年3着と条件に不安もない。重賞未勝利というのが不思議なくらいの実績の持ち主。手替わりでも鞍上は矢野騎手で好枠も確保。7歳にして重賞初制覇を期待。
テオレーマは昨年のJBCレディスクラシックの覇者。マルシュロレーヌが不在なら実力は一番といっていい。大井の1800メートルは前々走、レディスプレリュードで経験して上がり最速の脚を使って2着。適性は十分。また、寒い時期を得意としていて、これまでの勝ち馬すべては秋から春にかけて。多少、間隔はあいたがそれを気にするタイプでもなく素直に重視。
レーヌブランシュは昨年の当レース2着馬で、10月のレディスプレリュードではテオレーマを早め先頭の形から見事に撃破してV。前走のJBCレディスクラシックは小回りの金沢1500メートルで思ったように走れなかったが、それは適性の差。今回はベストといっていい大井1800メートル。鉄砲にも良績があり、力通りの走りができればまず勝ち負けと見る。
リネンファッションは3走前のブリーダーズゴールドカップで次走、米国のブリーダーズカップディスタフを制したマルシュロレーヌと半馬身差の競馬。前走のクイ-ン賞はサルサディオーネの逃げにペースを狂わされて案外な結果に終ったが、能力は確か。初コースを気にするタイプでもなく、鞍上は武豊騎手。すんなりと流れに乗れれば巻き返しは十分可能。
ダイアナブライトは鋭い末脚を発揮してクイ-ン賞をV。地方に移籍して軌道に乗ってきそうだ。舞台が替わって斤量も2キロ増えるが勢い警戒。ブランクチェックは3歳時にレパードS3着があり、前走はJRA3勝クラスを圧勝。まだキャリア8戦で底を見せておらず、新星誕生の期待も。マルカンセンサーは当レースを2回走って2着、4着。相性が良く一考。
◎メモリーコウ
〇テオレーマ
▲レーヌブランシュ
△リネンファッション
△ダイアナブライト
△ブランクチェック
△マルカンセンサー
(競馬ブック:木村悟)