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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(5/11 東京プリンセス賞)

大井 重賞

2022年05月10日レース予想

  「牝馬二冠へ待ったなし、スピーディキック」

 

 今開催のTCK・トゥイクルレースは牝馬クラシックの2冠目、東京プリンセス賞と3歳牡馬のクラシック第1弾、羽田盃をメインに5日間開催で行われる。東京プリンセス賞はここ3年連続して牝馬二冠馬が誕生。今年は桜花賞馬スピーディキックが断然の注目を集めるが、メキメキと力をつける上がり馬の動向にも注意は必要。フルゲート16頭の競演をお楽しみに。


 スピーディキックの前走の桜花賞は不利な浦和1600メートルの大外枠をどう克服するかに注目が集まっていたが、前の速い引っ張りに対応して直線では大外を一気に突き抜けての快勝だった。その後はここを目標に厩舎で調整されて1週前、直前ともに抜群の動きを見せて抜かりのない仕上げ。3歳牝馬同士では勝負付けがついていて距離延長も不問。堂々と二冠達成。


 クールフォルテは大井デビューの南関東生え抜き。デビューから大事に使われてオール馬券の対象。桜花賞は激しい先行争いに参加して見どころ十分の3着。4角でゴチャつく不利がありながら、性能の高さを再認識させた。1戦毎に馬体を増やしてボリュームアップに成功。追ってバテない耐久力の高さは父クロフネ譲りと言っても過言ではない。相手の筆頭格に。


 トキノゴールドは川崎デビューで新馬戦から4連勝。牝馬らしからぬ筋骨隆々の馬体は将来を約束させていた。2走前の浦和・シンデレラオープンが初の1400メートルで最後に盛り返しての2着。前走の桜花賞はスタート後に前が塞がって最後方まで下がる不利。それでも直線だけで4着と中身の濃い競馬だった。矢野騎手に鞍上が替わる今回は大駆けの期待も。


 トーセンキャロルは今回が初の重賞挑戦。脚をためて瞬発力を生かすタイプで、距離延長はプラスだけに牝馬同士なら。レディオスターは現在3連勝と勢いでは負けていない。門別の重賞でスピーディキックの2着歴。破格の追い切りを消化して臨む。ラインブレイカーは2走前の桃花賞で正攻法の逃げでクールフォルテを完封した内容が秀逸。桜花賞はオーバーペースが敗因。うまくマイペースに持ち込めれば残り目も。エミーブレイズは抜群の切れ味が武器。的場文騎手で一考が必要。


◎ スピーディキック
○ クールフォルテ
▲ トキノゴールド
△ トーセンキャロル
△ レディオスター
△ ラインブレイカー
△ エミーブレイズ

 

(競馬ブック:八重樫英貴)


 
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