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【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(6/15 関東オークス [JpnII])

川崎 重賞

2022年06月14日レース予想

「粗削りだが素質高いドライゼの走りに注目」

 

 デビューから2戦2勝のドライゼに魅力を感じる。父ガンランナーはブリーダーズカップ・クラシックやペガサスワールドカップなど米国で19戦12勝、うちG1を6勝の成績で、種牡馬としても大成功している。母はアルゼンチン産で、同国で芝とダートでG1を制している。2戦2勝だが、2戦ともに直線だけの競馬での勝利。まだ粗削りな面があり、素質はかなりと思われる。ナイター競馬、小回り克服が鍵になるが、今回はルメール騎手が鞍上。レースにも慣れてきたはずで、走りも変わってくるはず。

 

 相手はグランブリッジ。この馬は430キロ台と華奢ではあるが、勝負根性がある。差す競馬ができるし、前走時は好位から抜け出し器用さが加わり、レースセンスに磨きがかかっている。血統的に2100㍍は問題ないし、小回りにも対応できる。今回は鞍上に福永騎手を迎え、重賞制覇のチャンスは十分ある。

 

 リッキーマジックはデビューから2連勝したが、前走の青竜Sでは10着に敗れた。休み明けの分伸び切れなかった感じだし、勝ち馬は殿からの追い込みを決めてのもので先行馬には厳しい流れだった。母の半兄にノボジャックがいる血統で、半姉のキラットダイヤ、キラットアラシはスプリンターで、距離延長はマイナス材料かもしれないが、12番人気ではあったが2戦目の勝ちっぷりから素質は高く、そこは素質でカバーできそう。

 

 スピーディキックは、桜花賞を御神本騎手の神騎乗で勝利し、東京プリンセス賞は早めに好位に進出して抜け出す競馬で勝って2冠を達成。しかし東京プリンセス賞では、最後コスモポポラリタに迫られただけに距離の延長に不安を感じて評価を下げた。関東オークスは、中央交流になってここまで22回行われたが、地方馬で勝ったのはテンセイフジ、チャームアスリープ、アクアリーブルの3頭だけ。そして3冠達成はチャームアスリープ1頭だけ。現在の完成度からいえばこの馬が1番なのは確か、距離さえ克服できれば3冠達成は可能だ。

 

 ラブパイローは4戦目の福島ダート1700㍍戦を逃げ切り、前々走のミモザ賞(中山芝2000㍍)も逃げ切っている。前走の優駿牝馬(オークス)ではさすがに通用しなかったが、川崎2100㍍で先手が取れれば面白い。パイロ産駒だけに地方のダート適性は高いはずで、川崎を知り尽くした山崎誠士騎手が鞍上。逃げれば渋太いタイプで、粘り込みに期待する。ソレイユスマイルは距離を延ばした前走がなかなかの勝ちっぷり。相手強化で楽ではないが、力をつけているだけに注意したい。トキノゴールドは桜花賞ではスタート直後に大きな不利を受けて4着。期待された東京プリンセス賞では伸び切れず5着だったが、初コースを気にしていた印象。地元なら不安はなく、力を発揮できる。

 

◎ドライゼ

○グランブリッジ

▲リッキーマジック

△スピーディキック

△ラブパイロー

△ソレイユスマイル

△トキノゴールド

 

勝馬山形宗久

 
勝馬