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【船橋】競馬専門紙記者の重賞予想(7/26 習志野きらっとスプリント)

船橋 重賞

2022年07月25日レース予想

「暑さも和らぐ一迅の疾風が吹く。韋駄天たちの夏の祭典」

 今年も各地でスピード自慢が鎬を削ったスーパースプリントシリーズ。今年は日本海スプリントを制した愛知のナムラムツゴロー、佐賀がばいダッシュを制したロトヴィグラスが勇躍参戦。そこに昨年の当レースの覇者コパノフィーリングを始めとした南関東のスプリンターも揃い、9頭立てでも白熱したレースが展開されることは間違いない。


 今年に入りメキメキ頭角を現してきたギシギシが一気にスターダムへ駆け上がる。
大井デビューの南関生え抜きで2歳時には準重賞も制して素質の片鱗は見せていたが、3歳春の優駿スプリントTRを取り消し。3歳の春・夏シーズンは棒に振ってしまったが、昨年暮れの復帰戦では初の古馬相手にアッサリと勝ち切った。馬体が成長して馬っぷりもグンとアップ。結果的に休養が奏功したと言える。年明け緒戦は2着惜敗も、そこから3連勝で交流重賞東京スプリントへ。初の重賞挑戦、しかも当時A2で格下ということもあり8番人気という評価。レースでは抜群のスタートを切ると、内から追いかけてきたカプリフレイバーを行かせて2番手から。直線で一旦先頭に立つと外から迫るシャマルに馬体を併せ、内からリュウノユキナが迫るデッドヒート。最後は僅かに後れを取ってタイム差なしの3着。結果はともかく初の重賞挑戦でここまで走れたことを手放しで評価したい。
 前走の千葉日報賞は重賞の結果を踏まえると些か物足りなくも感じるクビ差辛勝。レースは得意のスタートダッシュこそ決めたものの、道中の行きっぷりが悪く3コーナー過ぎでは早くも鞍上の手が激しく動く。そのままズルズル後退しても不思議ない所をジワジワと盛り返して直線へ。更に追われてからも内へササる素振りを見せたりと、明らかに初コースが影響していた様子。それでも並ばれてからの二枚腰を発揮して勝ち切った。
 今回はコース二度目で反応も変わってくるだろうし、勢いよく得意のスタートダッシュを決めてから内の馬の動向を見ながら運べる外枠も好材料。秋のビッグタイトルへ向けてもここは負けられない一戦になること間違いない。


 昨年は転入2戦目でこのレースを制したコパノフィーリング。今年は連覇がかかるだけに負けられない所。前述のギシギシとは対称的にスタートこそ並みだが、勢いがついてからの二の脚の速さが抜群。昨年は一気にハナを取り切ると、直線でも更に後続を突き放す圧勝劇。その後のレースぶりを見ると、小回り園田の兵庫ゴールドカップ(1230メートル)を勝っているが、ベストディスタンスは明らかに千メートル以下という走り。ベストの舞台である船橋記念はスタート後にテンの速い各馬に殺到され、行き場を失った格好。明らかに内枠がアダとなってしまったが、それでも最後まで渋太く伸びて3着。一息入れた前走の川崎スパーキングスプリントも内枠を引いてしまったが、スタートから鞍上森騎手の鬼気迫る叱咤に応えてハナを取り切る競馬。直線では追いすがるキモンルビーを振り切って船橋記念の借りをキッチリ返して見せた。昨年同様にこのレースを照準に調整されてきているし、当然実力は五分以上のモノを持ち合わせている。いかにスムーズにレースを運べるかが勝利へのカギとなる。


 そして高知時代からの連勝を12まで伸ばして船橋記念を制覇したキモンルビー。逃げる機動力もありながら、控える競馬も可能で南関転入後は3着以下なしの安定した成績。船橋千メートルは3戦2勝、2着1回でパーフェクト連対。休み明け後に勝ち切れていない点に不安は残るが、2船橋は時計のかかる馬場コンディションで持ち前のスピードを削がれた格好。その後2戦は遠征競馬ということもあり、勝手が違った様子。重賞も制している得意の船橋千メートルに戻って、改めて真価を問われる一戦となりそうだ。


 カプリフレイバーは3歳時に優駿スプリントを制して南関短距離界では顔ともいえる存在。ムラな面もあるが、スタート速いギシギシからハナを奪い返す二の脚のスピードがある。型にハマればの条件付きでもマークは欠かせない。
 コウギョウブライトの前走は、軽量を生かしたとはいえコパノフィーリングに際どく迫る走り。今回は定量で二番が利くかは?だが、先行争いが激化すれば突っ込みのシーンも。馬場は渋っていた方がより理想的だ。
 ブンロートは二走前にキモンルビーを破る金星。南関転入後にスプリント路線に固めてから安定した成績を収めているが、まだA2の格下の身で同斤量はやや厳しいか。この距離に速い持ち時計もないが、時計のかかる決着になった際には再び金星を挙げることも可能とみる。


◎ギシギシ
○コパノフィーリング
▲キモンルビー
△カプリフレイバー
△コウギョウブライト
△ブンロート

 


(ケイシュウNEWS 石井 一治)

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