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【大井】競馬専門紙記者の重賞予想(11/15 マイルグランプリ )

大井 重賞

2023年11月14日レース予想

「最強マイラー・スマイルウィに死角なし」

 

 過去3年はサンタアニタトロフィーと入れ替わりで真夏に行われていたが、今年から再び秋に戻った。2010年代は例年フルゲートでにぎわっていたが、今年は8頭立てとさびしい頭数になった。ただそのうち6頭が重賞勝ち馬といわば少数精鋭とも言える。


 なかでも注目はスマイルウィ。本格化した昨年以降、目下11戦連続連対中。特に今年はさきたま杯、テレ玉杯オーバルスプリントとダートグレード競走2戦でGI級相手に2着惜敗と、いまや南関現役最強マイラーといっても過言ではない。大井1600m2、1着は昨年のマイルグランプリとサンタアニタトロフィー。いずれも久々で58キロを背負ってのもので今年も死角はみあたらない。


 相手探しは難解。大井マイル実績を考慮すればハイセイコー記念に勝ち、昨年のサンタアニタトロフィーでスマイルウィのクビ差2着だったアランバローズだが、今年は順調に使い込めていない。しかし調教はしっかり動いており、適条件で怖さも秘める。


 ならば勢いでデュードバンか。重賞未勝利だが、3歳時ユニコーンステークス2着、南関東転入後もブリリアントカップで0.1秒差4着と、あと一歩のところまでは来ているし、同じく少頭数だった前走武蔵野オープン圧勝の勢いを生かせれば侮れぬ存在。


 少頭数だが、スマイルウィを筆頭に先行型が多く、展開面を考慮すればソリストサンダーか。JRA在籍時に武蔵野ステークスに勝ち、かしわ記念は2年連続2着。このマイル実績を考えれば前走南部杯は物足りない結果だが、終い混戦なら底力が生きてくる可能性も。


 順調度を加味すればランリョウオーに期待。大井1600m2着は2歳時のハイセイコー記念で、アランバローズに1馬身半差敗れたもの。続く全日本2歳優駿も同馬に完敗とマイル適性では一歩譲るが、その後の成長力は完全に勝る。昨年2月以来となる1600mの流れに対応できれば。


 今年初重賞勝ちの新勢力、浦和のアイウォールは良績少ない右回り、大井コースの攻略がカギになるだろう。

 

◎スマイルウィ
○デュードヴァン
▲アランバローズ
△ソリストサンダー
△ランショウオー
△アイウォール

 

日刊競馬小山内完友

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