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【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(4/2 クラウンカップ)

川崎 重賞

2024年04月01日レース予想

「激戦必至の東京ダービートライアル」


 今年から始まる3歳ダート三冠路線。羽田盃(4月24日、大井競馬場、1800メートル)への各トライアルは終わったが、まだ当レースなどを含めてポイントを稼ぐチャンスは残されている。また当レースは東京ダービートライアルとなっており、勝ち馬には優先出走権が与えられる。JRA勢不在で各馬の力は拮抗。パワーのいる川崎1600メートルを舞台に激戦必至。


 チャダルクンは前走、ネクストスター東日本で5着。初めての遠征、左回り、そして後手に回りながら、渋太く脚を伸ばして掲示板を確保したのは収穫が大きかったはず。引き続いての川崎で今回は慣れも見込め、1600でも勝ち鞍。手替わりでも岡村健騎手では2回走って1、2着と好相性。スタート互角でスムーズに運べればV奪取は十分可能なはず。


 シシュフォスはレベルの高い道営で3勝を挙げ、船橋に移籍しての緒戦は1700メートルを楽勝。やはり能力は高い。逃げ差し自在に捌ける点も魅力で、鞍上も引き続き森騎手。小回り向きの機動力、器用さを兼備しているので、初めてとなる川崎にも対応は可能とみる。重賞のメンバーに入っても何ら遜色なし。追い切り動いて状態も更に上向いており、重視は当然。


 アジアミッションはネクストスター東日本で上がり最速の脚を使って3着。4着のアムクラージュには4馬身差、5着のチャダルクンには0秒9の差をつけた。1600メートルは前々走で連対。距離延長に不安もなく、今回は前走の1、2着馬が不在の組み合わせ。叩き3戦目で状態面もキープできていて、うまく展開が向いて力通りの走りができれば、まず上位争い。


 アムクラージュは昨年8月のルーキーズサマーカップの勝ち馬で、鎌倉記念4着、ニューイヤーカップ4着、ネクストスター東日本4着。崩れたのは全日本2歳優駿だけ。ここまで常に強い相手と戦って揉まれてきている。父ホッコータルマエの巨漢馬だけに成長力もあるはずで、距離が延びるのもプラスとみる。実績を考えれば54キロも有利。嵌まれば一気に強襲。


 ライゾマティクスはメンバー中、唯一の56キロになるが、これまで重賞で2着2回、3着1回、58キロでも僅差の競馬をしている力量馬。前走の1400メートルより流れが緩みそうな1600メートル替わりは歓迎で、追い切りの動きからデキ落ちなども窺えない。矢野騎手も3度目の騎乗。スムーズに自分の形の持ち込めれば巻き返しは十分可能だろう。軽視は禁物。


 チャダルクン
 シシュフォス
 アジアミッション
△ アムクラージュ
 ライゾマティクス

 

(競馬ブック:木村悟)

 
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