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【門別】競馬専門紙記者の重賞予想(8/27 ブリーダーズゴールドカップ [JpnIII])

門別 重賞

2024年08月26日レース予想

【展望】今年は中央馬5頭に加え、南関東から1頭が参戦となった。やはり注目は、ここまでダートグレードを含む6戦6勝のオーサムリザルトだろう。実績、実力ともに今回のメンバーでは一枚抜けている印象だ。この馬以外の順序付けは難しいが、中央勢では兵庫女王盃3着のサーマルソアリング、3歳時にOP勝ちのあるデリカダが有力どころと言える。

傾向的には中央馬が圧倒的に有利なレースではあるものの、今年は重賞勝ち馬が1頭のみ。地方勢にもつけ入る隙はあるはずだ。なかでも南関東から参戦のドライゼは元中央OP馬であり、力は足りていい。地元ではヒダカソウCの優勝馬サンオークレアや軽斤量の3歳馬ポルラノーチェ、昨年のロジータ記念勝ち馬のメイドイットマムあたりに期待が懸かる。

 

◎オーサムリザルト

○サーマルソアリング

▲デリカダ

△サンオークレア

△ドライゼ

△メイドイットマム

 

◎オーサムリザルト

 ここまでクラスの壁をものともせず、前走で無敗のままダートグレードも制覇した。底を見せていないという表現がピッタリの戦績だ。その前走は着差以上に余裕があったと言えるレース振りで、同路線の強豪相手に勝ち切った点は評価できる。実力の高さを疑う余地はないだろう。課題を挙げるとすれば、門別の白砂への対応と57キロの斤量だが、それが万が一マイナスに働いたとしても、今日の相手関係なら勝機を掴めるはずだ。快進撃はまだまだ続くと見る。

 

○サーマルソアリング

 ダートグレード初挑戦だった前走の兵庫女王盃は、1番人気ながら3着に敗れている。ただ、ペースなどもまったく違う小回りコースに戸惑った面もあるのではないか。広い門別に替われば、パフォーマンスを上げてくるはずだ。中央競馬においては、3連勝でOPまで駆け上がり、牡馬相手の総武Sでも2着の経歴がある。重賞レベルの実力は秘めているはずで、相手候補の筆頭として注目したい。

 

▲デリカダ

 3歳時の伏竜Sでは、後の重賞馬を相手に勝利を収めており、ポテンシャルの高さが窺える。そこから長期休養を挟むこととなったが、2走前の総武Sは勝ち馬から0秒8差の6着だ。徐々に復調していることは確かだろう。展開が厳しかった前走に比べ、今回はレースがしやすいはずで、早めに門別に入厩して調整されている点もプラス材料になる。初物尽くしの条件ではあるものの、上位進出は可能だろう。

 

△サンオークレア

 前走は勝ち馬のまくりが嵌まる展開で2着に敗れたが、2走前のヒダカソウCでは不向きと思える内回りのマイル戦で完勝を収めている。道営牝馬路線ではトップランクと言える実力馬だ。中央勢は強力だが、戦績から距離延長はプラスのはずで、中間の調教内容も好調ぶりを示すもの。上位に割って入る可能性があるとすれば、この馬だろう。

 

△ドライゼ

△メイドイットマム

ドライゼは元中央OP馬であり、重賞で好走歴がある2頭を除けば、中央勢とも実績面で互角の存在だ。前走はスタートで躓いた影響もあり、力を出し切れなかった様子である。スムーズな競馬ができれば前進があるだろう。鞍上に地元の石川倭騎手を配してきた点にも注目だ。

メイドイットマムは昨年のロジータ記念など、重賞3勝を挙げている。地方の牝馬では上位ランクの実績の持ち主だ。関東オークスでの善戦歴からも、中央勢との力の開きはそれほど大きくないはず。再転入後は勝ち切れていないが、能力全開なら一発があっていい。


(競馬ブック:古川燎)

 
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