「3歳牝馬同士ならアンモシエラ」
アンモシエラはブルーバードカップ1着、京浜盃2着、羽田盃2着、東京ダービー3着と牡馬相手に新しいダートの三冠路線をすべて馬券圏内で完走した。素質の高さ、地力の強さは3歳牝馬トップレベルは疑いようもない。3歳牝馬限定戦のここは明らかに勝ちに来た。
アンモシエラ不在の関東オークスを逃げ切ったのがアンデスビエント。相手関係は恵まれた感はあったが、他のJRA勢が軒並み下位に沈む中で7馬身圧勝は着差通りの評価ができる。3勝はいずれも逃げ切りで、マイペースならアンモシエラ完封も。フランス帰りの田口貫太騎手の手綱さばきにも注目。
他のJRA勢が逃げ~先行タイプで、もつれた際に差し脚生かせそうなのがテンカジョウ。ここまで4戦3勝、負けた一戦もハビレと0.5秒差なら牝馬同士の3歳限定戦なら勝ち負けの能力はある。ゲート不安定な反面、秘める決め手は強烈で、この頭数なら多少の出遅れでも挽回可能だろう。
夏の札幌で連勝と勢いに乗って参戦するクラヴィコード。前走の2勝クラスでの逃げ切り勝ちは、昇級初戦の牡馬混合戦、5キロの斤量差とはいえ2着に1馬身差の完勝は、馬場差があれど持ち時計を一気に3秒以上短縮してのもの。結果をみれば放牧明けから着けているブリンカー効果もあった。同型アンデスビエントとの兼ね合いはカギも集中力キープなら勝機はある。
◎アンモシエラ
○アンデスビエント
▲テンカジョウ
△クラヴィコード
(日刊競馬:小山内完友)