第14回 JBCレディスクラシック サラ系3歳以上 牝馬オープン 1860m
【グランブリッジ】デビュー3戦目の小倉(ダ)3歳未勝利1700m戦で初勝利を飾ると、関東オークス(JpnII)とブリダーズゴールドカップ(JpnII)を制し、地方ダートグレード競走を連勝。その後のTCK女王盃(JpnIII)、エンプレス杯(JpnII)も勝利。新馬戦以外は掲示板を外しておらず抜群の安定感だし、久々を叩いて状態も上向いてくるだろう。このメンバー構成なら首位争い候補。
【アイコンテーラー】昨年の覇者。直前のレディスプレリュード(JpnII)では、約5ヶ月ぶりの実戦だったが、グランブリッジとアタマ差の勝負を演じたし、この馬も久々を叩いて上積みが見込めそう。実績的にもほぼ互角だし、佐賀コース向きの先行型で、メンバー的にもすんなり前に行けそう。外目の枠はプラスになりそうだし、道中をリズム良く運べれば逆転の目は十分にあって良い。
【キャリックアリード】5歳馬ながらも、まだキャリアは12戦と浅い。JRA在籍時に4勝を挙げ、大井所属となってからは名古屋の牝馬限定戦となる秋桜賞を圧勝。近走のダートグレード競走での走りも悪くないし、川崎のエンプレス杯(JpnII)はグランブリッジに次ぐ、上がり2位をマークして3着と見せ場は作れていた。末脚キレるし、仕掛け次第では一気に首位に迫るシーンがあっても。
【ライオットガール】昨年のレパードS(GIII)で牡馬相手に競り勝って重賞初制覇すると、次走のレディスプレリュード(JpnII)でも、勝ち馬と2着のグランブリッジとは小差の内容。その後はクイーン賞(JpnIII)、兵庫女王盃(JpnIII)を制し、地方の中距離ダートグレード競走で活躍し続けてきた。今年のレディスプレリュード(JpnII)は勝負どころで今イチ反応しきれなかったが、実績的にも軽視はできない。
【アンモシエラ】大井のダート3歳3冠レースの羽田盃(JpnI)で2着、次走の東京ダービー(JpnI)3着と、紅一点ながらも牡馬相手に好戦。直前の牝馬限定戦のマリーンカップ(JpnIII)は序盤からハナ争いが激しくなり、相当厳しい展開だったし度外視して良い。自己ペースの先行策でリズム良く運べれば、古馬に混じっても通用する力は十分にありそう。
【テンカジョウ】デビューから5戦4勝、3着1回の好成績。マリーンカップ(JpnIII)は少頭数で大きく展開が向いたとは言え、直線は突き放す一方で余裕の一人旅を演出。これまでよりも相手は一段と強くなるが、まだまだ底を見せてない走りからも、どこまで通用するのか楽しみ。
今年もJRA勢が主力となりそうな構成。佐賀記念で4着して、馬場も経験済みなグランブリッジが実績からも首位争い最有力。力差なくアイコンテーラー、キャリックアリードも展開ひとつでチャンスありそうな構成。スピードあるライオットガールも佐賀の小回りコースは向きそうだし軽視はできない。3歳勢アンモシエラ、テンカジョウも古馬相手にどこまで通用するのか注目。
(佐賀競馬専門紙通信社:永瀬)