「森騎手のギガースに期待」
船橋の1000メートルが舞台の船橋記念。フルゲート14頭、3歳馬から8歳馬までの南関東でも屈指のスプリンターが揃った。別定戦で斤量は51キロから57キロまで6キロ差あり、当日の馬場状態などもポイントになりそう。激戦必至だ。
ギガースはここまで重賞3勝の3歳馬。秋緒戦は園田に遠征して0秒1差の3着で力は見せており、ひと叩きして地元に戻るのは素直にプラスのはず。1000メートル、1200メートルでは連対を外しておらず、自在に捌けて、展開、流れ不問。また、渋った馬場でも勝ち鞍。鞍上は今開催で引退となる森騎手。スムーズに運ぶことができれば初めての古馬相手でも期待大。
ジャスティンは4月に東京スプリント勝ち。JRA在籍時には2020年の東京スプリント、東京盃、カペラSを勝っている実績上位馬。休み明けの前走は初めての船橋1000メートルで斤量も59キロだったが、見事に差し切って見せた。引き続いて同舞台で今回は斤量も2キロ減。8歳に後半になっても衰えなどはなく、ここも力通りの走りができれば当然、勝ち負けに。
エンテレケイアは7月の船橋1000メートル、習志野きらっとスプリントで6馬身差の逃げ切り勝ち。これが重賞初制覇となり、続く9月のアフター5スター賞も逃げ切り。そして前走の東京盃はJRA勢を相手に4着に健闘。6歳にして本格化している。ここは前走より相手が緩和して相性のいい舞台。2番枠を確保し、自分のペースで主導権を取れれば最後まで抵抗。
スワーヴシャルルは習志野きらっとスプリント2着馬。南関東に移籍して以来、1200メートルまでで掲示板を外したのは前々走の1回だけで、前走はジャスティンと0秒5差の3着。8歳馬でもまだまだ元気で好気配をキープ。鞍上のクアトロ騎手も2度目の騎乗となり、後手に回らず流れにさえ乗れれば今回も大きく崩れることはなさそうだ。軽視は禁物。
カプリフレイバーはこの秋2戦して、0秒6差の4着、0秒8差の5着。勝ちきれない競馬が続くが、見せ場は作れている。オープン、重賞路線の常連で、重賞勝ちは3歳時の優駿スプリントと4歳時の川崎スパーキングスプリントの計2勝。7歳になって大幅は上積みはどうかでも、自在に捌けて馬場の良否にも左右されない。もうひと押しあれば連下程度には。
◎
ギガース
○
ジャスティン
▲
エンテレケイア
△
スワーヴシャルル
△
カプリフレイバー
(競馬ブック:木村悟)