ウマプラ

【川崎】競馬専門紙記者の重賞予想(4/8 クラウンカップ)

川崎 重賞

2025年04月07日レース予想

 ケンシレインボー重賞初制覇に期待

 

 クラウンカップは、全日本的なダート競走の体系整備に伴い、昨年から再び東京ダービーのトライアル競走になり、シシュフォスが優勝した。過去には2002年キングセイバーや2009年のサイレントスタメンなどこのレースの優勝馬が東京ダービーを制しているが、近年は2021年のジョエル、2022年のフレールフィーユの4着が最高。昨年から東京ダービーがダートグレード競走になったため、更にそのハードルは高くなっている。また、今年は3月19日に予定されていたネクストスター東日本競走が馬場コンディションの不良により取り止めとなり、クラウンカップの2日後にスライドして行われることになったため、同一開催に二つの3歳重賞が行われることに。そのため馬が分散して8頭立てとなった。

 

 ケンシレインボーは、新馬戦を快勝して挑んだ2戦目は2着に敗れたが、その勝ち馬は桜花賞を制し、只今重賞3連勝中のプラウドフレール。その後は鎌倉記念3着で川崎コースを経験しているし、休み明けで挑んだニューイヤーカップでは4着に善戦し、プレミアムハンド(5着)に先着している。デビューから7戦して3勝。前走のアクアマリンカップは、東京湾カップのトライアルレースとして行われた準重賞で、2番手から早めに先頭に立って押し切るなかなかの勝ちっぷり。昨年優勝のシシュフォスは同厩舎所属で、同じくアクアマリンカップを勝ってこのレースに挑んで優勝している。ここまで色々な条件で崩れなく走れており、今回のメンバーでも大崩れすることはない。

 

 ドリームジャパンは、6月の早い時期に新馬戦を快勝したが、その後長期休養に。2月に復帰初戦を快勝し、挑んだクラウンカップのトライアルレースでもある椿賞で3着に善戦してここへの出走権を得た。デビュー2戦目ながら経験豊富な勝ったヤギリケハヤや、2着のプレミアムハンドと互角に渡り合えた様にその潜在能力は高い。母はメジャーエンブレムの半妹という良血馬で、半兄ヘンリーは中央で3勝を挙げており、2勝クラスを勝った時はエンペラーワケアを破っている。そして父ゴールドドリームは、雲取賞で産駒がワンツーフィニッシュを決めるなど多くの活躍馬を輩出していおり、この馬にも期待がかかる。

 

 ヤギリケハヤは、デビューから7戦4勝。デビューから2連勝して挑んだルーキーズサマーカップで6着、次走若武者賞では4着と結果を残せなかったが、その後休養して復帰後は3戦2勝2着1回と安定した成績を残している。トライアルレースを制しての挑戦で、重賞初制覇の可能性はある。

 

 プレミアムハンドは、ここまで14戦2勝と経験豊富。重賞勝ちこそないが、若武者賞と平和賞で3着があり、ニューイヤーカップと、ダートグレード競走の雲取賞でも5着がある。京浜盃では惨敗を喫してしまったが、雲取賞ではコンマ6秒差。京浜盃2着のリコースパロー(6着)に先着していた。トライアルレースの椿賞は流れに乗れなかった中、ゴール前の伸び脚は目立っていたし、強敵と戦ってきた経験がここに生きる可能性は十分ある。

 

 ゴールドモーニンは、トライアルレースの椿賞が12着。ちょっと負けすぎではあるが、あの馬場で、内々で砂を被って走る気をなくしたか。若武者賞2着、鎌倉記念4着があり、調子落ちはないだけに穴で狙うならこの馬だ。

 

◎ケンシレインボー

○ドリームジャパン

▲ヤギリケハヤ

△プレミアムハンド

△ゴールドモーニン

 

勝馬:山形宗久

勝馬