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【浦和】競馬専門紙記者の重賞予想(10/29 埼玉新聞栄冠賞)

浦和 重賞

2025年10月28日レース予想

「超良血馬スレイマンが転入初戦で決める」

 

埼玉新聞栄冠賞は、第30回までは1900mで行われていたが、第31回から2000mに変更され、今に至っている。優勝した馬には浦和記念の優先出走権が与えられ、また、東京記念の1~5着馬にはこの競走への優先出走権が与えられるが、今年は優先権を行使した馬はいない。ここ3年の優勝馬は全て5歳馬ではあるが、2015年優勝馬カキツバタロイヤルは9歳で、2016年の優勝馬タイムズアローは8歳、2019年の優勝馬ディアデルレイ、2021年の優勝馬タービランスもともに8歳で優勝しているように高齢馬の好走が目立つレース。今年は8歳以上の馬の出走はないが、7歳がスレイマン、ランリョウオー、セイカメテオポリス、ユアヒストリーと4頭出走。ここ3年優勝している5歳馬はヒーローコール、ジョーエスポワール、ツウカイノキズナと3頭出走。3歳馬はマウンテンローレル1頭だが、過去に2017年にカンムルが優勝しているし、2018年にはヤマノファイトが2着に善戦している。

 

スレイマンは、中央から転入初戦になるが、9月初めに外厩に入厩してここに向けて仕上げは進んでいる。中央時に重賞勝ちこそないが、昨年のアンタレスS、テレ玉杯オーパルスプリント、プロキオンSで2着がある。テレ玉杯オーパルスプリントでスマイルウィの2着で浦和コースを経験しているのは強味だ。血統的にはジェンティルドンナの半弟で、従弟にはロジャーバローズがいる良血馬。南関東でもうひと花咲かせそうだ。

マウンテンローレルは、今年3月から5連勝で黒潮盃を制した逸材。戸塚記念には向かわず、短期放牧に出してここから始動してきた。古馬とは初対戦になるし、初めての左回りで初コースと課題が多いのは確か。しかし、3歳馬ということで更なる成長も期待でき、斤量面での恩恵もある。僅差で勝ち続けているように最後の勝負根性はかなり、古馬相手でも勝負になると見た。

 

ヒーローコールの近走は物足りないが、現状では報知オールスターカップのように単騎の逃げに持ち込めるかが鍵を握る。同型馬は同厩舎のランリョウオーなので、すんなりと先手が取れる可能性があり、粘り込みに注意したい。

 

ユアヒストリーは、このレースで一昨年が3着で、昨年が2着と相性が良い。休み明けではあるが、追い切りの動きから仕上がりは良好。ただ、鉄砲実績がないことが不安材料。当日の気配等に注意したいところ。ランリョウオーは、前週のマイルグランプリをスキップしてここを使ってきた。サンタアニタトロフィーで久々にこの馬らしい競馬をして復活したかに見えたが、前走スパーキングサマーカップでは7頭立ての5着。左回りでも好走歴はあるのだが、やはり右回りがベストの印象で△までとした。あとはここではまだ格下の存在だがツウカイノキズナに注目したい。元々は中央1勝だが、ホッカイドウ競馬を経て船橋転入後は6勝を挙げており、只今3連勝中。コース経験はあるし、自在性があるのも強味。相手強化だが54キロなら勝負になって不思議はない。

 

◎スレイマン

○マウンテンローレル

▲ヒーローコール

△ユアヒストリー

△ランリョウオー

△ツウカイノキズナ

 

勝馬:山形宗久)

勝馬