「春の大一番へ向けてオールスターが始動」
かつては川崎競馬場の新年を彩るレースとして開催されていたが、レース体系の変更により一昨年から当時期に移行。一昨年はライトウォーリアがこのレースを勝った後に川崎記念を制し、大一番への重要な位置付けであることは変わりない。
今年は連覇を目指すヒーローコールを筆頭に、良血馬スレイマン、他地区からは兵庫のヘラルドバローズに高知のダノンフロイデとアルドーレ。そしてトライアルから勝ち進んできたアオイイーグルなど多士済々の面々が集った。
◎スレイマン
父キングカメハメハ、母ドナブリーニ、そして姉は女傑ジェンティルドンナという良血馬。
500キロを遥かに超える雄大な馬格のため、仕上げに時間が掛かった分、デビューは明け3歳となってから。ダートに転向した3戦目の未勝利戦を勝ち上がると、そこからはオープンまで怒涛の快進撃。オープン入り後は勝ち切れない競馬が続いたが、相手なりの走りで善戦。重賞でも善戦はしていたが、心機一転昨秋に南関東へ転入の運びとなった。緒戦の埼玉新聞栄冠賞は2周目3コーナー過ぎから逃げ馬に競り掛けて行く強気の競馬で完勝。当然浦和記念でもの期待を抱かせたが、発馬前突進のアクシデントで完全に平常心を失ってしまい12着というよもやの大敗。これは完全に度外視できる一戦。
そしてひと息入れて心機一転となる今回。緒戦同様休み明けでも力を発揮できるタイプだし、小回りの左回りは浦和コースで経験済み。JRA時代の実績から紐解いてもここでは力が一枚上と判断。川崎記念へ向けても目処が立つ以上の結果を期待したい。
○アオイイーグル
JRA3勝クラスから昨年夏に南関東へ転入。転入して3戦は千七・千八を使って④⑤④着。しかし、後方からマクって4着だった11月船橋の走りで手応え。続く正月川崎開催の当競走のトライアルは出負けしたもののマクり上げる競馬で3馬身差の完勝。走破時計こそ目立つものではないが、少頭数の長距離戦でペースが落ち着いたことが要因。もう少し流れる展開だったならば、時計も詰まったはず。初めての一線級相手となるが、斤量差も生かして首位争いに加わる。
▲ヘラルドバローズ
昨年夏までは南関東所属で、川崎コースの経験もあって環境の変化は問題なし。兵庫移籍後は準オープン混合で1勝を挙げたのみだが、浦和記念でも6着とまずまずと言える結果を残している。昨年の当レースは8着だったが、その当時や浦和記念よりメンバーが緩和しているとみれば、食い込む余地が十分あると判断できる。
△ヒーローコール、カレンアルカンタラ、プラセボ、ギガキング
連覇を目指すヒーローコール。昨年は内田博幸騎手の気迫溢れるリードに導かれ、ライトウォーリアを抑え込む逃げ切り勝ち。その後勝ち星に恵まれていないが、昨年勝利を収めた舞台でもあり自身が先導する形に持ち込めれば復活の目も。
距離を延ばした前走2着のカレンアルカンタラ。千六・千七もこなしているがやはり距離が延びてこそ良さが出ることを前走で再認識。強敵相手になることは承知だが、距離適性とコース適性の高さに注目して穴目で狙いたい。
船橋千八の守護神ともいえる存在のギガキング。今年は当レースからの始動となったが、戸塚記念で当条件は経験済み。実績面からもおさえにマークが必要。
(ケイシュウNEWS:石井 一治)