「ホーリーグレイル、得意の浦和で巻き返しを期す」
今年で64回を迎えるしらさぎ賞だが、距離など変更点はあったが44回までは3歳馬の重賞として行われたが、45回からはガラリと一変して4歳以上牝馬限定の1400mの重賞として生まれ変わった。過去の優勝馬には牝馬ながら羽田盃、東京ダービーの2冠を制したクラーベセクレタ、自身の活躍もさることながら産駒のガイアフォースの母としても知られるナターレ、JBCレディスクラシックを制したララベルなどの名前が連なる。ここ10年に限れば大井(小林を含む)在籍馬が8連対とトップで、次いで地元浦和在籍馬が5連対。川崎在籍馬が4連対で、船橋在籍馬が3連対とくまなく連対馬が出ている。2015年から南関東限定ではなく全国交流競走になったが、他地区馬の連対は未だ出ていない。今年は高知からシンリンゲンカイ、笠松からレクランスリールの参戦があるが、果たしてどうなるか。
ホーリーグレイルは、元々は道営未勝利で、川崎に転入後2連勝して全日本2歳優駿に挑戦して9着に敗れたが、年明けのニューイヤーカップでは牡馬を一蹴して重賞制覇。桜花賞は2着に敗れたが、その後力をつけて園田に遠征して楠賞を制し、年末の東京シンデレラマイルでは古馬相手にコンマ7秒の差をつけて完勝と本格化。クイーン賞では距離が長かったのもあるのか5着に敗れたが、その後はここ目標に調整されて仕上げに不安はない。浦和は得意にしているし、距離短縮もプラス材料。どこからでも競馬ができ、揉まれることのない大外枠を引き当てたのは大きい。別定戦で57キロ、軽量馬とは5キロの差はあるが、力量的にここはきっちりと巻き返してくる。
アンジュフィールドは、中央時はダート戦で3勝した程度だったが、転入初戦のティアラCを快勝と、地方のダート適性の高さを証明した。再生に定評のある厩舎でもあり、前哨戦を使った分の上積みもある。血統的にはタピットの肌に×ジャスティファイ。父はオーサムリザルトの父として知られているが、芝、ダートを問わず世界各国で活躍馬を輩出している。母系も優秀で、祖母は米国のGⅠ馬。相手関係は楽ではないが、ティアラCの勝ちっぷりで54キロなら勝負になる。
ヘニータイフーンは、中央時はダート戦で4勝を挙げてオープン入りした実力馬。転入初戦の千葉ダートマイルでは逃げ粘るアランバローズを差し切って見せた。そこから挑んだJBCレディスクラシックは12着に敗れたが、東京シンデレラマイルでは2番人気に応えられなかったが3着に善戦。ここに向けて乗り込み、その乗り込み量は豊富。浦和コースを克服できれば勝ち負けできる器、流れに乗れるかどうかがカギを握る。
フリーダムは、重賞となると水沢に遠征して留守杯日高賞を制したのみだが、柿生スプリントでは、カジノフォンテンやプライルードを破っており侮れない存在。ティアラCで浦和1400mの適性は証明したし、54キロならチャンスはある。
マーブルマカロンは、昨年ティアラCを制して挑んだこのレースでは競走除外に。その後はA2下の条件ではあるが2勝を挙げているし、さきたま杯6着、スパーキングレディーC4着とダートグレード競走でも善戦している。浦和を得意にしているが、差し一手だけに前走のようなこともある。しかし笹川翼騎手のこと、巻き返してくるとみた。
シンメルーブスは1800m以上の距離の流れがベストで、1400mでは割引が必要と思われるが潜在能力は高い。短距離戦の流れに戸惑わず、うまく流れに乗れれば差はない。
ツーシャドーは一昨年のこのレースを勝って以来勝ち切れない。しかしその間もプラチナCや埼玉新聞栄冠賞で牡馬相手に2着に善戦、昨年のこのレースでも2着とこの舞台はベスト。今回がラストランになるとのことで、有終の美を飾る可能性はある。
◎ホーリーグレイル
○アンジュフィールド
▲ヘニータイフーン
△フリーダム
△マーブルマカロン
△シンメルーブス
△ツーシャドー
(勝馬:山形宗久)