ソニックスター重賞初制覇のチャンス
サンタアニタトロフィーは、1996年にサンタアニタパーク競馬場と大井競馬場が提携したことを記念して、それまで行われていた関東盃を改名して行われるようになった。2011年のみ国際招待レースとして行われ、距離も1800mで負担重量も別定戦となったが、翌年から再び南関東馬のみで、距離1600mでハンデキャップ競走に戻った。
大井競馬唯一のハンデキャップ重賞で、そのハンディキャップにも注意が必要だ。トップハンデ58キロがゴールドレガシーとサヨノネイチヤの2頭。57.5キロがヒーローコールとリコースパローの2頭。57キロがランリョウオー。56.5キロがサトノテンペストとソニックスターの2頭。56キロがバハルダール、フジユージーン、ベルダーイメルの3頭。55キロがイーグルノワール、ハデスキーパー、ミックファイアの3頭。あとはキエティスムが53キロ、ヨシノダイセンが52キロとなる。重賞1勝を考えるとゴールドレガシーの58キロは少し微妙。重賞6勝を考えるとランリョウオーの57キロは恵まれた印象。ソニックスターはまだA2格付けなのにA1馬より重い56.5キロを背負い、リコースパローは道営時に重賞勝ちはあるが南関東では重賞勝ちがなく57.5キロはかなり力を見込まれている。逆にダートグレード競走勝ちがあるイーグルノワールやミックファイアの55キロはかなり恵まれている。
ソニックスターは、中央時はダート戦で3勝を挙げており、3歳オープンの青竜S(東京1600m)を制し、レパードS(新潟1800m)では9着だったが2番人気に支持されている。父はイントゥミスチーフで、母は種牡馬ビーチパトロールの半妹という良血馬。転入初戦は直線早めに抜け出して、ソラを使って差されたが、その後2戦は完勝と言っていい内容。まだまだ成長の余地を残しており、ハンデは恵まれなかったが、重賞制覇の力を持っている。
サヨノネイチヤは、4歳時に勝島王冠を制し、翌年ブリリアントカップ、大井記念と重賞3連勝。次走強敵相手の帝王賞でも5着に善戦したほどの馬。その後は一昨年の勝島王冠での2着が最高と不振が続いていたが、前走大井記念で16頭立ての12番人気ながら2着を確保と復活をアピール。1800m~2000mがベストの印象はあるが、1600mでも6勝を挙げているし、前々で流れに乗れるタイプなので内回りも合う。前走は決してフロックではなく侮ってはいけない。
リコースパローは、道営時にデビューから4連勝(うち重賞2勝)している素質馬。大井転入後の2勝は条件戦でのものだが、3歳時の京浜盃では、ナチュラルライズに離されはしたが逃げて2着を確保している。京成盃グランドマイラーズ3着は流れを考えれば善戦の部類。かしわ記念ではさすがに通用しなかったが、いい経験になったはず。今年の飛躍が期待される馬で、南関東重賞初制覇も十分あり得る。
ゴールドレガシーは、中央時はダート1800mで4勝を挙げているが、大井転入後の3勝は全て1600m。昨年の2着馬でもあり、昨年同舞台のマイルグランプリの優勝馬でもある。差し一手だけに流れ次第の面はあるが、はまれば先行馬をまとめて差し切る末脚がある。ランリョウオーは、昨年の優勝馬で、ここまで重賞で6勝しているが、全て大井競馬場でのもの。それだけに前走川崎競馬場で2着好走したことは高く評価できる。気分屋でアテにできないタイプだが、昨年に続いての連覇も有り得る。ヒーローコールは、ここまで重賞5勝の実力馬。昨年2月の報知オールスターカップ以来勝ち星から遠ざかってはいるが、前々で流れに乗れれば渋太いタイプ。逃げ馬を行かせて、好位の外で流れに乗れればチャンスはある。
因みにサヨノネイチヤを管理する坂井調教師は、騎手としてブルーホーク(2009年)で勝っているが、調教師としてシュアゲイト(2023年)、デュードヴァン(2024年)と連覇しており、リコースパローを管理する荒山調教師はノンコノユメ(2019年)、ワークアンドラブ(2020年)、トロヴァオ(2021年)と3連覇を成し遂げており、この2厩舎はこのレースとの相性は抜群。
◎ソニックスター
○サヨノネイチヤ
▲リコースパロー
△ゴールドレガシー
△ランリョウオー
△ヒーローコール
(勝馬:山形宗久)