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【開催見解】名古屋競馬(2024/5/1~6)

名古屋

2024年04月30日競馬情報

 第3回名古屋競馬は『名古屋グランプリシリーズ』と銘打って、5月1日~3日、そして6日の4日間開催で行われます。3歳クラシックの第1冠『駿蹄賞』は3日(祝)、JpnⅡの『名古屋グランプリ』は6日に行われます。では、メイン競走の紹介といく前に、嬉しいニュースをふたつ。4月28日に発表のあった春の褒章授与で宮下瞳騎手が現役騎手では大井の的場文男騎手、JRAの柴田善臣騎手に次ぐ3人目、女性ジョッキーでは初めての『黄綬褒章』を受章されました。結婚引退を経ながら、二人のお子さんを出産して、育児をこなしながら現役復帰。1200勝超えと何から何までレジェンドぶりを発揮。凄いとしか言いようがありません。初日(1日)には受章報告会もあるので、お楽しみに。また、今開催から村上弘樹騎手が騎乗。鎖骨骨折のために休養していましたが、ようやく態勢も整って、待望の復帰。これで名古屋競馬は久々のジョッキー全員集合でより盛り上がりそうです。
 では、メイン競走の紹介を。初日はA-5組の『薫風特別』(1700m)です。注目は中央からの移籍初戦となるエターナルプライド。中央1勝馬で1勝クラスでも2着と実績はまずまず。直前の追い切りの動きも良く、仕上がりは良好。昇級戦となるアルティメットサガ。2000mで勝ち鞍もあるので1700mは問題ないでしょう。あとは詰まった日程がどうか。先行してしぶといプラウサス、ビッグベッターは逃げイチに持ち込めるかどうか。
 2日目はA-3組の『細魚(さより)特別』(1700m)。ここは過去にオープン2着のあるハングリーゴースト、また実際にオープン勝ちもあるウインフェーデも復調気配。前走で準重賞のあすなろ杯(B級)を勝ったコーリンバニラが有力でしょう。昨年の岐阜金賞馬ペップセ、昨年末以来のハクサンスプリングはともに放牧明けで仕上がりは注視したいところ。
 3日目は3歳クラシックの『第63回駿蹄賞』(2000m)です。ここはネクストスター中日本を勝ったフークピグマリオンが最有力か。距離不足を思われた前走を勝ったことで、より適性のある中・長距離で楽しみは増すばかり。そのネクストスター中日本を熱発と取り消したスティールアクターですが、重賞連勝の勢いを取り戻せるかどうか、一時期は馬体が減った経緯があるので、回復が鍵でしょう。地元では(6300)、兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)で5着のミトノウォリアーも主力候補。他では笠松の中央1勝馬キャッシュブリッツ、門別、南関東で計3勝のエスメラルドエクラが馬券圏内でしょうか。
 4日目は『第24回名古屋グランプリ』(2100m)。今年度から入れ替わる形で春に施行されるようになりました。第1回のミツアキサイレンス以来、地方馬の優勝はなく、全てJRA勢が制覇中です。今年は東海公営きってのステイヤーであるアンタンスルフレ、最強牝馬のブリーザフレスカが出走しますが、やはりJRAの牙城は強固か。前回の覇者ディクテオンは再び岡部誠騎手の手綱捌きで連覇を狙います。昨年末以来となりますが、仕上がり良好と聞くテンカハル、昨年の名古屋大賞典の勝ち馬でシリウスステークスも勝っているハギノアレグリアス、そして実績面では最上位のノットゥルノは武豊騎手との名コンビで。4歳馬キリンジも成長力に期待です。最長距離重賞の座こそダイオライト記念に譲りましたが、スタミナ勝負の一戦。また、特殊なコース、馬場への適性もポイントになりそうです。熱い戦いは間違いなし。ぜひ、お楽しみに。

 

(競馬東海 蟹江博之)

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