2024年06月23日競馬情報
大井競馬は6月24日~28までの5日間開催。
上半期のダート王が決定するグランプリレース「第47回帝王賞」が26日に実施され今年もダート競馬の頂点を競うにふさわしい猛者が大井競馬に集結する。
帝王賞デーには大相撲・二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)がTCKに来場。表彰のプレゼンターを務めるほか、レース前には競馬中継番組にも生出演して帝王賞の注目馬を発表するなど砂の大一番を盛り上げる。
初日のメインは「淡路坂賞」。B2(二)組による1600m戦。
ミエノサンダーの3連勝が濃厚だ。
中央から移籍後4戦はオール連対。特に休養を挟んだここ2戦は、4馬身、3馬身半をつける余力十分な内容で完勝した。今回は引き続きB3クラス。大外枠に入ったがスピード値の高さで一気に先頭に立って押し切りそうだ。
相手は3歳馬シスターアクト。格付緒戦の前走では巨漢を揺らして勝ち馬に迫る好内容。成長期でもあり上積みは十分感じられる。
リコーワルサーの弟で先行力あるリコールガー。マイルで安定感あるクイーンカトリーヌ。末脚ハマればイーサンアイ。
2日目は「サンタアニタトロフィートライアル」がメイン。
A2下のマイル戦で、1着馬には第45回サンタアニタトロフィー(7月31日)への優先出走権が与えられる。
シャルフジンの完全復活が待ち遠しい。2歳時には門別でブリーダーズゴールドジュニアカップを勝ち、船橋に移籍するとの雲取賞、京浜盃で優勝した。東京ダービー出走後は脚部不安により休養へ挟みながら使われてきたが今ひとつ精彩を欠くレースぶりだった。2年2か月ぶりとなる待望の勝利を挙げたのが今年5月。
復調ムードが漂う。
ジョンソンテソーロも実力派。佐賀では九州クラウンを勝ってタイトルホースとなり、浦和に移籍してからも大井中心のローテーションで好走している。
マイルで好タイムを続けるゴールドレガシー、ひと叩きした変わり身期待できるゴダイリキ。タブラオは走りにムラはあるが一発秘める。
3日目は上半期のダート王が決定する「第47回帝王賞」。
昨年の東京大賞典馬ウシュバテソーロは不在ながら、ダート界で勢いあるトップホースが揃って、今年も砂の頂点を極めるにふさわしい激突が見られそうだ。
昨年の帝王賞では後方につけたメイショウハリオが勝負所から猛追。最後はクラウンプライドとの激しい追い比べを制して優勝。2分1秒9という歴代2位の好タイムで人気に応え、帝王賞史上初の連覇を決めた。サウジカップを取消して以来の実戦になるが、三連覇の快挙に挑む。
デビューから5連勝でみやこステークス制覇した4歳馬セラフィックコールは初の大井コース参戦。ダイオライト記念では走りも集中して精神的な難しさを見せなかったことを考えれば船橋と同じ砂ならクリアできそう。
ウィルソンテソーロは昨暮の東京大賞典でそれまでの後方待機策から一転して逃げを打ち、スローペースに持ち込んで2着に粘っている。
ノットゥルノやライトウォーリアなど魅力的な先行馬が揃っており、まずはどの馬が先手を握るのかスタートから激しい先行争いが見られそうだ。
4日目メインは「ムーンストーン賞」。
A2下の6ハロン戦ではテンから攻防が熱い。
ノアヴィグラスはレコードタイムを弾き出したこともある快速馬。川崎スパーキングスプリントにもエントリーしていたが抽選漏れとなったが今回は自己条件。スピード全開の走りに期待。
イッツソーラッドはタメの利く短距離馬。位置取りこだわらず1200mを2連勝中で流れ次第で好走必至だ。
ハセノエクスプレスは超短距離馬ながら一旦下がってまた伸びてくる勝負根性が魅力。気性の難しさはあるが流れに乗れると差し脚を発揮するフジコチャン。スタート五分ならリベイクフルシティも力はある。
最終日メインはB2三組の1600m戦「秋葉原賞」。
末脚が身上のネオトキオを中心視。このところ1200、1400mを使われてきたが久しぶりのマイル戦で変わり身を見せそうだ。
エスプリボクチャンは前走で二番人気に推されていたがまたしても増量し最後は粘りきれなかった。ただでさえ520キロを超す巨漢だけに絞れれば本領発揮するはず。馬体重に注目したい。
時計上位ジラルテ。二度使われたウインレゼルヴ。復調近いグロリオサと手を広げたい。
(競馬ブック 中川明美)